「太皷谷稲成神社」に向かう。
さて、こんどはどこに行くか。
ほぼ南北に広がっている津和野町の中心部はほぼ中央をたてに列車の線路と国道が走っている。
東側が市街地で西側に山や川がある。
わしらは、今、南の外れの東側中高近くにいる。
ここからすこし西へ、北へ行ったら、「太皷谷稲成神社」というお稲荷さんがあるらしい。
そういえば、ここにくる時、右手の山の方に赤い鳥居が見えてた。
よくある? 赤い鳥居並べうちみたいな、連続したやつだ。
お稲荷さんに興味があるわけではないけど、山の上やったら見晴らしはええやろうし、
赤い鳥居群を見るのも一興かもしれん。
てなことでそちらを目指す。
一旦川を渡る。
何ということのない鉄の橋。鉄の年季の入り具合に色気を感じないやろか。
そろそろ天気が悪くなってきそう。
雲行きがあやしい。
山の上に、たしかに神社らしきものが見える。
この錆具合が愛らしい。
田舎道をどんどん北に向かう。
東にむかっても小高い山が見える。
長閑な町である。
何もないけど気持ち良い。
しばらく歩いたら鳥居が見えてきた。
どうもこっちは裏口参詣道のようである。
道はどんどん坂になる。けっこうきつい。
かなり歩くと、リフトのような、ロープウエイ?のようなものが見える。
もしかしたらこれに乗って楽に行けるんとちゃうやろか。
試しに乗り場まで行って聞いてみる。
もう終了間際の時間だ。
しかし、これに乗ったら違う場所に行く。津和野城趾の公園みたいなとこへ行くらしい。
そっちに行き先を変更してもええんやけど、これに乗ったら到着という簡単なことでは
なくて、さらに歩かんとあかん。結構長くてきついハイキングコースみたい。
今からこれはちょっと無理。
てなことで元の道を通り歩く。
だんだんと下界の風景が見れるようになってきた。
津和野の町が見える。
てなことで駐車場までやったきた。何のことはない。車の参詣道を上がって来たのだ。
ここからは町が一望できる。
安野さんの絵にでてくる故郷の町だ。
山あいの小さい町。
わしの住んでる九度山町も似たようなもんやねえ。
いいとこだ。
ここにも川がある。
ところで、神社はどこだ。
えらく立派なやつがある。
ここまできて素通りもなんなんで、いちおうお参りさせていただく。
登ったら後は下るだけ。
赤い鳥居がいっぱい。
これを見に来たんかと思うけど、だからと言って何もない。
赤をみたら興奮する?
いやいや。
スピリチュアル? パワースポット?
何んともない。
では、帰ろうか。
ちょっと面白い?
そやねえ。
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ありがとうございました。