コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−58、天目山、天目赤壁。

天目山、天目赤壁。

さて、山道を登り始める。

さすが、外国人留学生対象のイベントだ。いろんな国の人がいろんな言葉で
ワーワー言うてはる。
若い人が一杯、とても楽しそうだ。

右に左にクネクネと元気いっぱいに進んでいく。
石段あり、梯子段あり、回廊あり、変化に富んでいる。

道は川に沿ってつけられていて、その流れがだんだん急になっていく。
そういえば、「天目山」ってなんだか親しい名前やなあって思ってた。
有名な観光名所やのに忘れてたんやろか?

わかった。「天目山の雲」って井上靖の小説を昔読んだことがあるんやった。
天下無双の強さのはずやったのに、あっというまに信長に攻め滅ぼされた話だ。
中国とは何の関係もなかった。
てなことで先に進む。

川の流れはあちこちで滝になっている。
だんだんと規模が大きくなっていく。
この川の流れはすごい水量だ。
途中には休憩ができるお茶屋みたいなとこがところどころにある。
適宜そういうところで休んだり、時々インタビューを受けてる人もいる。
わしは、たくみにそれをかわして歩く。
また、滝がある。

いくらでも滝がある。
えらい水量が多いいなあ。

中国で何度か旅の名所としての滝を見たことがある。

李白の有名な詩の中に、廬山の滝を詠んだやつがあって、その中に
「・・・・飛流直下三千尺・・・・」という勇壮なやつがある。
どんだけすごいんかと見に行ったことがあるけど、おりからの降水不足の時期という
こともあって、ジョロの先から水がこぼれるような、相当しょぼい眺めであった。
これやったらわれらが那智の滝の方がすごいやんって思ったくらいだ。
詩なんか生まれる余地がない。元々ないけど。

他には、貴州というところにある黄果樹瀑布というやつ。
ナイヤガラの瀑布よりすごいという話やったけど、ここも水量不足。
滝の裏の遊歩道を通ったけど、ゆるゆるの水のカーテン。
それだけ。

なかなか行った時にちょうどエエ状態とは行かないもんやけど、この他も含めて
滝を見に行ったときは空振りが多かった。
今回は、滝を見にいくとは知らずに来たんやけどちょうどエエ具合であったのは
わしもそろそろ運が向いて来たんかもしれん。
ちなみにこのあたりは天目赤壁と名前がつけれらている。

あの三国志でお馴染みの赤壁というのは、杭州からそれほど遠いとこではないけど、

それとこれとは何か関係あるの?

なんでもかんでもあやかりたい? の心なのか。知らんけど。

しかし、こういう催しに一人で参加すると結構、孤独やね。

誰も話し相手がおらへん。

わしは人見知りがきついんで友達を作るのが上手ではない。

こいつらも、相手してくれへん。

寂しい。
てなうちにとうとう最後の滝のとこまで来たみたい。
これが東崖大瀑布。

らしい。

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ありがとうございました。