コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−49、学生主催の展示即売会。

学生主催の展示即売会。

ある日、学校に行ったらえらく騒がしい。
何か催事があるみたいだ。朝からスピーカーでガンガン放送してる。
中国語やから(当たり前)判り難い上に、音声もよくないんでさっぱりわからん。
知り合いに聞いてみたら、美術学校学生主催で彼らの作品の展示即売会があるのだそうだ。
それは面白い。とても興味がある。
誰でも入れるみたい。
沢山の学生がいるけど、一般の人も沢山出入りしてる。
個展や展示会とはちょっと様子が違って、作者が作品のそばにいたり、会場を回ってたり
することはないみたい。
まあ、ともかく会場を回ってみよう。

とても素晴らしい作品ばかりだ。

いつも模写してるような古典的な絵もたくさんある。

ちょっと洒落た現代的な感覚のやつもある。

手慣れた感じでサラリとレベルの高い絵を描いてはる。

レベルやテクニックの違い、上手下手はわしにはようわからんけど、見た目に
そう思えるやつばかりだ。

こんなん描きたいなあっていうようなやつも沢山ある。

ええなあ。

羨ましいなあって思う。
見てる人はどうも素人ばかりではなさそうだ。
バイヤーか画廊の人かそんなんはわからんけど、いかにも買付に来たという感じの
人が何人かいてる。
聞くところによると、この美術学校は全国でも1,2を争う高レベルの学校なんで
ここの卒業生の作品は非常に評価が高いのだそうだ。
そやから、今のうちに将来有望そうな学生の作品に目をつけておいて、買っておいたら
先々、名のある画家になった時に大金が懐に転がり込んでくるという作戦だ。
中国の場合、こういう展示会であっても、作品を楽しむというよりは、投機のネタを
探しにくるという風潮があるらしい。
平凡な発想しかできへんわしらには考えられない話だ。
どんなとこにも商売、金儲けのネタがある。
レジ担当は学生さんたちだ。この催事の事務局ということなんやろか。
この時代はまだスマホ決済は始まってない。
現金オンリーだ。中国の場合、100元以上の高額紙幣はない。
日本で言えば千円札ですべて買い物をする。
この時代は、車を買うのでも現金だったらしい。(今はどうか知らんけど)
何百万円、あるいは何千万円する高級車を買うのでも現金払い、カバンにごそっと
札束を入れて持ち歩いてたらしい。振り込みとかクレジットとか言う習慣があんまり
ないらしい。
そやから大抵の決済する場所には紙幣の数を数える機械がおいてある。
ここにもちゃんとある。
それは、紙幣の数を確認するのと、偽札を発見するのと両方の働きがあるらしい。
それほど、偽札も多く出回ってるということなのか?
恐ろしい。
ここの臨時のレジのあるカウンターはとても賑わってる。
札束が飛び交ってて、事務局の方々もとてもごきげんだ。
すごい活気。
何か疲れてきた。一旦昼飯に行って休憩しよう。

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