熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−23、十津川村、竹筒あたり。

十津川村、竹筒あたり。

さて、ではゆっくり珈琲を楽しむ場所もなさそうなんで帰らんとしかたない。
帰りは、楽な道を選ぼう。スマホで地図を見直してみる。
丸山千枚田のある山を下りて、真っ直ぐ行ったら、国道311号線に出る。
それを真っ直ぐ行ったらいいはずだ。その311号線がナビの地図に載ってないという
だけの話、ナビを頼らず交通標識をみながら行けばいい。
メッチャ簡単ではないか。
走りつつ、未練がましく喫茶店などを探すけど、見つからへん。
そのうち諦めて風景をみることに専念する。
もちろん運転がメインやから、あんまりキョロキョロはできへん。
気になる景色があったら車を停めてゆっくり見る。
今回はこれに徹しよう。
てなことでよく停まる。
その度にびっしょり濡れる。雨が降ってる。
晴れたのはちょっとの間だけだった。
小さな集落を抜けて、311号線に出た。基本、大通りではあるけど、山道を
抜けて、川に沿って進む田舎道だ。
緑豊か、自然豊かな風景が続く。
その時、ちょっと面白いところに行き当たった。
看板に十津川村、竹筒って書いてある。

特に何の変哲もない普通の山村風景だ。

でもここを見つけたのは何かの縁かも知れない。
どうもこれから向かおうとしてる「百夜月」集落の伝説と関係あるらしい。
百夜月という村にある尼寺にそれは美しい尼僧がおられたらしい。
ある時、その尼僧に懸想した若者が、舟をだして夜這いをしようとしたらしい。
舟で渡らないとその寺に行けないのだ。

ところが、来る日も来る日もお月さまが邪魔をして、川面を照らすから、
若者は目立ってしまって渡れない。

とうとう百夜目がくるときに若者は母にさとされて諦めたそうだ。

そしてその尼寺は土地の人にいつまでも大事にされたそうな。
尼僧は仏法を広める手助けをしてもらったお礼に竹筒をおくったという言い伝えが
あるのがこの村なのだそうだ。
竹筒とかいて「たけとう」と読む。
優雅な話ではないか。   知らんけど。
山間の斜面の農家の風景と熊野川の風景がとても良い。

絵にも写真にも一度には入り切らへんけどとってもファンタジー。

竹筒あたり。

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ありがとうございました。