天空の秘境駅、南海高野線、上古沢駅から下古沢駅まで歩く−02、上古沢駅へ。

古沢駅へ。

さて、九度山駅へ電車がやってきた。いつもと反対方向やからちと感じが違う。

電車は同じだ。当たり前やけど。
いつものように、カタン、コトンの間に、キー、キー、キーっと独特の線路と車輪のこすれる
音がしてる。この辺り一体、山の上に行っても、行くからか、この音は独特ではないやろか。
やっぱり山やから、ブレーキ使う音なんか、それとも勾配があったら独特の音を出すんか、
それはわからんけど、なつかしい音が耳に染み付いてる。
出立は、足元はいつもの5本指。大体どこに行く時もこれが楽で歩きやすい。

それにポール。
今回はこれが必要なほどの山道でもないし、距離でもないんやけど、山の中を歩いてる時に、
蛇やら動物やらが出てきた時、棒でも持ってたらちょっとだけ心強いかなんて思ったからだ。
クマやったら何の役にもたたんけどね。
九度山の次は高野下。
駅のすぐ裏に神社とお寺がある。

ここの神社で8月に行われる、「鬼の舞」の祭礼はとても賑やかで興味深い。

これは雨乞い神事なんやけど、小さい子ども、赤子などを連れてきて、鬼に見せて怖がらせて
もらう、獅子舞や、なまはげみたいな感じで子どもの健康と成長を願う。
そんな祭りでもあるらしい。
一度だけ見に行ったことがある。

今では、これを演じる若い人が集まらないで困っているらしい。
山里に行くほど過疎化が進んでいる。どこでも。
よう考えたら、ここも秘境駅の一つと言えるんではなかろうか。
またじっくり来てみよう。

そして次は、もう下古沢。

あと一つ。

カタン、コトン、キー、キー、キー。
この後、上古沢で降りて、トレッスル橋というとこを見に行くはずやけど、
どっかでその上を電車が通るはず。
まあ、わかるかわからんか、わからん。
山の中をぐるっとまわって上古沢に着いた。

カンカンカンカンと踏切が鳴っている。

電車が出てしまうまで渡られへん。
ゆっくり待つ。焦る必要はない。

行ってしまったら踏切を渡る。

ここは無人駅だ。
山里の静けさが伝わってくる。
はるか下に上古沢の集落が見える。とても良いところだ。

心が癒される。
天空の秘境駅、上古沢駅だ。

ユーチューブ動画も作ってみました。よかったらご覧ください。

 

 

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ありがとうございました。