コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−18、裏打ちを習う。

裏打ちを習う。
ある日の事、授業に行ったら、明日、裏打ち教室があるんで参加する人はどうぞと
言うことだった。構内にある、表装屋さんが、さすが美術学院やね、教えてくれるのだ
そうだ。
参加費無料、これがいい。
てなことでその教室に行ってみる。
いろんな教室からいろんな学生が集ってる。

先生は、表装屋のおっちゃん。
いかにも、な、適当そうな、中国のおっちゃんそうな、人だ。

絹本みたいなのをやって見せてくれるみたい。

ビデオ撮ってる。何に使うんやろ?
実は、わしは日本で、裏打ち教室みたなんがあって習いに行ったことがある。
それで大体の手順はわかってるし、自宅でもやったことがあるんやけど、
中国流ってどうやるんやろって興味があった。

最初に作品に水を貼ってシワを伸ばすというのは同じ。違うはずもないけど。

日本なら、霧吹きを使って繊細な作業をやるけど、ここでは実におおらかだ。
平らに伸ばしきったら、裏打紙にノリを塗っていく。

日本であれば折り返したり、載せ直したり、いろんな技があるんやけど、
ここでは実におおらかにサッサッサとやっていく。

まあ、結果がよければそれでいいのだ。
それにしても、裏打紙ってもしかしたら普通の画仙紙とちゃうやろか?
日本やったら美濃紙とかいろんな紙を工夫して使い分けて、丈夫な表装ができるように
なってるけど、ええの?
画仙紙は墨の滲みが美しいんで水墨画の本紙には必須で使われるけど、これが
弱いから裏打ちして補強するのだ。
その裏打ちの紙に弱い画仙紙を使ってどうすんのや?って思う。
でも、おじさんは機嫌よくどんどんやってしまう。
そういうもんらしい。

その後は、希望者が自分で自分の作品の裏打ちをやる。皆さん、キャキャーいいながら
遊んで、いや、真剣にやってはった。とても楽しそうだ。
こういうのも一つの経験、わしも楽しかった。

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ありがとうございました。