妄想居酒屋、「小料理店○○○」の想い出。002−いい店を教えてもらった話。

いい店を教えてもらった話。

行きつけの店を作るのは簡単だ。仕事が終わったら、たいてい一杯やって帰ろうとか
いうのがわしらの世代の当たり前だ。今どきではかなり迷惑がられる存在。
会社に近くて、安くて、そこそこ美味しくて、何時行ってもだいたい席ががとれる、
これくらいの条件の店はたくさんある。いつものメンバーでワイワイ。
お勘定は割り勘。
長続きのコツだ。
ここまでは当たり前、いつものように、あるいはいつも以上に出来上がった後、
あるいは突然、こういうしがらみから離れて1人で飲みに行きたい時がある。
こういう時に行ける店を用意しておくのがとても大事な事だ。知らんけど。
そういう店が見つかったら、あんまり他人には教えない。仲間を連れて飲みに行かない、
こそこそ1人で行く、というのが大事なことだと思ってる。
さて、ある日、ある時、宴会があった。
その年の新人役職者の歓迎会ということで、わしも歓迎してもらった。
相手は古株のエライさんが多い、面倒くさい飲み会だ。
終わったら、グループに分かれて2次会に行く。わしはそういうグループに属してないんで
帰ろうかと思う。もうちょっとだけ飲みたいなとも思う。
その時、ある先輩が、「ちょっと行こか?」って声をかけてくれた。
あんまり普段交流のないセクションの人だ。
ちょっと不思議。と言うても顔見知りではあるし、嫌なタイプの人でもないんで
せっかくやから付き合ってみよう。
それで連れて来てくれたのがこの店だ。

多分、その先輩も仲間と2次会で騒ぐ気分ではなかったんやろ。
1人で飲むのも寂しいし、あんまり関係ないやつを連れて行って静かに飲もうという
気分やったんではなかろうかと想像する。
結果、わしは良い店に連れて行ってもらった。
その時は気がつかんかったけど、いつの間にかこの店はわしの隠れ家的な飲み屋になった。
不思議なことに、その先輩とこの店で出会うことはその後、殆どなかった。
来てないというのではなくて、タイミングが合わないだけやったし、タイミングを合わせる
必要もなかった。
不思議やけど面白い。
わしも、この店に来るようになったからと言って、知り合いをつれてきたり、教えてたり
することは殆どなかった。
その代わり、ここで知り合った飲み友達はとても多い。
仕事とは一切交わらない、そういう世界に触れられたのはとても良い経験だった。
また、おいおい話す機会があるかもしれない。
てなことで、何かのはずみで、何かの縁でこの店を知ることとなった。
この時は、ただ、お酒の美味しい店だった。とくに日本酒にこだわりがあるようだ。
何を食べるか考えんでもええ。
とてもユニークなお客さんがいてそうだ。
なんて印象が、大分酩酊したにもかかわらず、記憶に残っていた。
わりと、何度も来るようになったのはまだ先のことだ。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。