コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−06、ある日の授業風景。

ある日の授業風景。
さて、学校に勉強に来たからには授業に行って勉強をせんとあかん。
恐る恐る教室に行ってみる。
けっこう広い部屋に作業用のテーブルが壁に向かって数台ずつ部屋の両側に並べられてる。
全部で10数台ほどあるんやろか。
今は、10人足らずの学生がいてるみたい。後でわかったんやけど、学期内であれば
学生はいつから始めても、いつ終わっても自由みたいだ。
6ヶ月フルに居る人もいてるし、3ヶ月4ヶ月の人もいてる。1週間、2週間の人も
いてるみたい。
では、先生が簡単に紹介してくれるんで、わしも皆さんにご挨拶。
モジモジしながら中国語で。
落ち着いて見てみたら、日本人はいなくて、外人さんばっかり。
よう考えたらわしも外人さんだ。
後で聞いたら、スペイン、オーストラリア、アメリカ、シンガポール、韓国などなど。
多彩な国から来てはった。
で、作業台の1台を割り当てられた。
で、何するの? 部屋の隅に積み上げてあるお手本の中から好きなのを選んで
模写するらしい。
その様子をみながら、わしのレベルを確かめて、指導の仕方を考えるんやろと
勝手に考える。
なんかようわからんまま、ほかの皆さんのやってるように、お手本を決めてとりかかる。
チラチラと様子を見てると、先生は、教室内をぶらぶら歩き回りながら時々、学生の
後ろに立ってじっと絵を描く様子を見てる。
時には、後ろから声をかけて何かアドバイスしてる。
時には、学生を立たせて、代わりに先生が座って、やってみせてる。
なるほど、こういうやり方なのか。
わしの番が来た。筆を替えた方がええという。もう少し、短いやつがええらしい。
早速買いに行かんとあかん。

それで、買ってきたのがこの筆だ。ええか悪いかはようわからん。

人によっては、お手本の上に重ねて描き写している人もいてる。

ある日のやつはこんなやつだ。

また、別の日のやつはこんなやつだ。

1日1枚描いてるわけではない。何日かかけて仕上げる。
お手本というのは、南宋画様式のやつが殆ど、明時代の作家の作品が多い。
元の時代のやつもある。
とにかく、必死で描いて、描いて・・・・・。
疲れたわ。
とにかく、濃淡の変化にはとてもうるさい。
遠近、大小、粗密、形の変化、その他いろいろ。
「平(ピン)だ」(変化がなく平凡)って何度も指摘される。
臨模であってもちゃんとできてない。
これから先が悩ましい。
このカリキュラムのスケジュールは、午前中は先生がいて教えてもらえる。
午後は、全くの自習時間。
先生が明日までの宿題を出す場合もあるし、出さない場合もある。
出す場合の方が多いみたい。
午後は何時帰ってもいいし、昼寝をしてから又きてもいい。自由気ままにやれる。
それでも皆さん帰らない。
夜遅くまで一生懸命やってはる。
わしも帰りにくい。
会社とおんなじやんか。

とにかく今は、山水画の時間。毎日山水画を眺めて暮らす。
さて、どんなことを教えてもらえるやろか?
とても楽しみ。
しかし、これも大きな問題があった。
それは又、後の話。又、いずれじっくり。

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ありがとうございました。