海から山へ、熊野古道へ。
さて、帰りは早い。船はぐんぐんスピードを上げる。
列車でもバスでも船でも、乗り物に乗って漠然と外を見てるってなかなかええもんだ。
いくら見てても飽きない。
わしは結構船酔いをするたちなんやけど、今回は大丈夫だったようだ。酔わないよう
できるだけ遠くの景色に集中するようにしてたんが功を奏したんかもしれん。
空は晴れて暑いくらい、というかしっかり暑いんやけど船のスピードで風が体にあたって
とても気持ちが良い。
ええ気分のまま港に着いた。
さて、これからが楽しみだ。
熊野古道に行くのだ。入り口までは歩いていく距離だという。
朝、ホテルをでてから次々と歩いていける場所でつながってる。
えらく段取りがええやんか。
しかもどこでも熱意を込めて説明してくれる。
申し訳ないくらいだ。
これから行くのは、熊野古道松本峠というところらしい。
古来から、伊勢と熊野を結ぶ道はえらく往来が盛んであったらしい。
伊勢参りのついでに熊野詣でをする。
熊野詣でを楽しんだら伊勢に向かう。
そういう流れであったらしい。毎日、毎日、人が通って、飯を食って土産を買って
泊まっていく。
毎日毎日大賑わい、そういう日々だった。
はるか昔の話だ。
国道をしばらく東に歩いていくと信号の向こうに標識が見える。
その向こう側が登り口らしい。
昔はともかく今はここから熊野市の街まで峠を一つ越える道が残ってる。
昔ながらの石畳の道だ。
とても楽しみだ。
幸いこの道を行く旅行者は他にはいないみたい。静かな道を歩く。
とても暑い。
今まで船の上でぼーっとしたけど、急に気持ちを切り替えて登山モードに
せんとあかん。
頑張らなくては。
苔むした石段が見えている。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。