大
阪遊、今に残る8つの渡船を全部歩いて巡って見る。03ー天保山渡船を渡る。
さて、天保山渡船に着いた。
もうすでに10人ほどの人が待ってはる。かなり街外れの場所やのにその後も人が集まってくる。
大半は自転車に乗ったおばさんやお婆さんやお爺さん、若い人もいる。
わしのような渡船巡り目当ての爺さんグループもいた。
時刻表を見るとあと10分くらいで出発だ。ちょうどええとこに来あわせた。
対岸に船が見えてる。
あれがやってくるのか。
しばらくしたら係員がやってきた。向こう岸の船も動き出している。
朝日の中、運河を渡る船、ええ感じだ。
陽光の中、対岸から波をけたてて、まっしぐら、カッコええ。対岸まで渡るだけやから
見てる間にこっちに着く。
滑るように向きを変えて接岸する。
願わくば、昔のように棹とか櫂を操ってギッチラ、ギッチラと渡してくれたら
とても良い絵になるんやけど、そんなアホなことをいつまでもやってるはずがない。
エンジン船でビュッとくるやつが残ってるだけでもありがたい。
わしはただの物見高いじいさんやけど、これをつかえば地理的に移動がとても
助かる暮らしをしてるひとたちがいてる。
こんな時間でもそこそこの人が集まってる。そやからコスト的には見合うことが
なくても続けてる役所はえらいと思う。
手際良く接岸したら、ゾロゾロと降りて来はる。
乗る側も一列にならんで乗船を待つ。係員がゲートを開いたら桟橋を降りて乗船する。
船内は椅子とはなくて、人でも自転車でも思い思いにどこにいても良い。
歩きの人は船縁にいないと安定感が悪いかもしれん。
乗り終わったらすぐに船がでる。汽笛もなんもなし。渡し舟やからそんな大層なことは
やらんのだ。
風を巻いてシューっと船が進む。
船は対岸の観覧車を目指す。少々揺れるけど、問題ない。強引に走ってる感じではない。
水上からの風景はまた視点が変わって良いもんだ。
滑らかに対岸に着く。
わしらは三々五々、ワラワラと降りて行く。もう次に乗る人たちが行列をつくって
待ってはる。
では、わしは先に進もう。
待合所をすぎて、
船を係留してるとこをすぎて、
その先に公園がある。ここまでは一本道。
公園をでるとどう行ったらええかわからん。
先ほど乗り合わせた渡船めぐりのおじさんたちと一緒に抜きつ抜かれつ行けたら
楽でええなあった思ってたけどなかなか来はれへん。
準備体操みたいなことをしてはるみたい。
待ってても仲間に入れてはくれへんのでわしはスマホの地図をみる。
地図の見方がわかってきた。
なるほどこっちの方に行くんか。
ちゃんとルートが出てるとおりに行ったらええのだ。
なんとなく港湾らしき風景が見られるところだ。
そして裏町の裏通り。
スマホがなかったら全く見当がつかへん。
いちいちスマホを出して見るのは面倒なんで、大体のコースを頭にたたきこんで
(できる範囲で)先に進む。
この先、甚兵衛渡船の渡場までがこの日で一番長い歩きコースのはずだ。
間違えたらえらいことになる。
暑いけどがんばろう。
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ありがとうございました。