九度山暮らし、手術後1年目へ、或いはコロナ怖生活−53、町石道を歩く−7、40町石展望台へ。

町石道を歩く−7、40町石展望台へ。

さて、峠の茶屋の縁台を借りて弁当を食ってると、意外とあちこちからこの峠に
人が集まって来るのがよくわかる。もしかしたら、わしがやってきた町石道から
より多いくらいだ同じ縁台で弁当食べてはった母娘連れも南海高野線、紀伊細川駅の
ほうから登ってきたらしい。あちらこちらからの道が交錯する要所なのだ。

そうは言うてもここから高野山へは一本の道だ。

しかもいきなり急登になる。

飯を食ったあとやから結構コタえる。とりあえず、樹林帯の中なんで助かる。風は
ほとんどないけど日差しも届き難い。

あっという間に袈裟懸石のところに出た。

出たからと言ってほとんど意味はない。この道あるいは高野山界隈には、あるいは
日本中どこでも、弘法大師が袈裟をかけたとか、腰をおろしたとか、水を出したとか、
いろんな逸話、寓話、噂話が転がってる。

まあ、それも旅の気晴らしの一つかもしれん。

これは押上石やって。弘法大師が岩を押上はったのだ。

弘法大師ばっかりやけど、この道は、平安の昔から、天皇や皇族、あまたのお偉いさんたちが
沢山通りはった道だ。

ご利益を得るために自分の足で苦労して登りはったひとも多いと聞く。

そういうエピソードはあんまり残ってない。

普段、宮中以外に歩いたことなんかないやろう、えらい人がおのれの極楽浄土行きの
ためやったらと必死であるいたエピソードなんかを是非とも聴きたいものだ。

ところで、さっきの峠にはあんなに人がおったのに、次々と出発していったのに、あんまり
人に出会えへん。

山って大きいんやなあって思う。

結構登りが続く。

ここまでくると、降りてくる人とすれ違う方が多い。

長々と登りが続く。

山やから登りがないと愛想なしやけど、今までが楽すぎたんで結構きつい。
がんばろう。

急に人声が聞こえ始めた。

ここで又、車道と交差してる。
道端に座り込んでみなさん休憩してはる。
先ほど、峠の茶屋で見かけた人たちも何人かいてる。
やれやれ。

しかし、まだ終わりではない。

道を渡ってまた急な登り、

やっと展望台まできた。

とても眺めが良い。やれやれ。

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ありがとうございました。