帰りは更に順調だ。するするすると蘇州の街についた。
そこまではよかった。拙政園も見えて来た。もう10分もすれが観前街
に着くだろう。
「??」どうも似たようなところを回っている。道がわからないようだ。
日本でも同じだが、大きな道がどーんと出来てしまったら、旧の道は
ずたずたになってしまって、あの辺で左に曲がってと思っていても
いつまでたっても左に曲がる道がないといったような事がよくある。
それに嵌ってしまったのだろう。
「車を止めて誰かに聞いたら」と言っても何だかんだ言って、聞こう
とはしない。確かに、地の利がないのに聞いても、わからんようになる
だけだという事もある。
それに大体の方角はわかっているようだ。しばらくぐるぐる回って
やっと着いた。
「ありがとう」本気でお礼を言った。よう来て呉れたもんだ。
さて昼飯の時間は大分すぎている。腹が減ったからなんか食べよう。
今回は蘇州の街でじっくりするつもりはなかったので、殆ど調べてきて
いない。それで、一番分かり易い観前街へ来たのだ。ここに来たら
何とかなるやろ。人込みの中でどこに行こうか一瞬迷ったが、実は
迷ったら、あそこにいこうと最初から決めていた。
前に画の老師と来た麺屋さんだ。それで、記憶をたよりにまっしぐらに
「朱鴻興」に行ったのだ。
何食べよ。同じもん食ってもしゃあないし。
今更何を言う。
わけのわからん自問自答しながら、結局、蟹味噌の麺にした。
ちょっと心配したように、蟹味噌の雑味と塩味が、麺と出しの味を
若干濁らせていた。
蟹味噌はうまかったけどね。
全体としてはそれでも、旨い。麺の茹で具合がいいのだ。
胡瓜と漬物も旨い。
昼飯食って元気がでた。
江南の旅 蘇州で昼飯
- 2010年12月17日
- 浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
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