さて長らく旅に行ってないので虫が騒いできた。とりあえず虫抑えとして
簡単に旅に行こう。それで上海から江南といっても近場の古鎮を回ってみる
ことにした。
万博が終わった上海は静かなものだ。
リニアモータカーもゆっくり走っている。というのは冗談で、真昼間は最高速を
出さないのだそうだ。それでも所要時間は同じだから不思議と言えば不思議。
今回は移動に便利なように南京西路にホテルをとった。チェックインしたら、
前回見つけておいた旅行社に行って明後日蘇州に行く列車のチケットを買う
練習をするのだ。
旅行社に入ると、何となく様子がおかしい。
「飛行機のチケットだけみたいやで」
「列車のチケットないの?」
「あっち」と外を指さされた。外にでてもいつもの人込みがあるだけだ。
「さっぱりわからん」
その辺にいる人に聞くと、また「あっち」と指をさされた。
不安ながらもそっちに歩いていくと、「あった、あそこや」
それで並んで待っていると、実に簡単に買えた。
「これから列車も大丈夫や」
さて、晩飯までにはまだかなり時間がある。
「どこ行こ?」
「文房四宝の店行ってもええか?、ほんまにあるかどうか自信ないけど」
メモしておいた住所をたよりにタクシーに乗った。
着いたが見当たらない、指定した住所に来たからタクシーは降りないといけない。
あたりをうろうろ歩いてきょろきょろ探してみたが、無い。
「区画整理かなんかで無くなったんやで、よくある話やんか」
必死でごまかすが、調べ間違いかもしれない。しかし今さらどうもならない。
まだ時間がある。本屋に行って懸案の文徴明の画集を見つけた。沈周はなかった。
まだ時間がある。「南京路でも行くか」
夕暮れの南京路を散歩したらお腹もすくだろう。
それで晩飯だ。
江南の旅、上海から
- 2010年12月6日
- 上海, 浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
- 古鎮の旅
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大和三山