中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−29、安徽、屯渓老街、朝の散歩。

屯渓老街、朝の散歩。

屯渓という街は今や黄山観光の拠点として無くてはならない存在であるらしい。
昔から観光拠点ではあったけど小さな街やったのに今はどうやら観光バブル、海外のみならず
国内から老若男女こぞって黄山に登りにやってくる。山の上は今や大渋滞だ。
そんなこともあって老街はどんどん新しくなる。見かけは昔風やけど新築拡張されて
増殖中だ。
とにかく、新たな土地に来たからには朝ちょっとだけ早起きして散歩してみようではないか。

早朝の老街はとても静かだ。

夜遅くまで賑やかに飲んだり食ったり、買い物したりの反動なんやろねえ。

外の通はもう朝の仕事が始まって車の行き交う音が賑やかなんやけど老街の商店街は
ひっそりしてる。日本のシャッター街商店街とは違ってこんだけのお店が夜には全部
開くんやからさぞかし盛況なんやろと思う。
リュックを背負ったお嬢さんはこれから仕事に出かけるんやろか?

ただ歩いてる風のおっちゃんがはどっかでストップして太極拳かなんかをやりはるんやろか?
付いていきたい気もする。

カッコよくくわえタバコのお兄さんは朝の納品の途中なのか?

三輪バイクでちらりとこちらを見ながら通り過ぎて行った。

あの看板はワンタン屋さん。
バケツ片手のおばちゃんの肩が重そうや。うしろすがたのしぐれてゆくか。

横の路地を見るのもおもしろい。

振り返っても暮らしがある。タバコを咽おうとしてる人、わけわからん雨具付きの
三輪バイク、学校へ行く娘さん?

小雨の中、まだ店も開いてない商店街、そして横横は路地裏、何の変哲もないけど
それが異郷であればそれなりに興趣がある。

老街の一角で。

中国旅行をしてると古い街には老街というのがあって、老というのは古いと言う意味
やからそれでええんやけど、その名の通り昔ながらのお店が沢山あって、夜遅くまで
賑わうのは勿論やけど、商店街がまだ閉じている朝早くにも昔から街の人に馴染まれて
開いてるお店があって、蒸籠に積まれた饅頭や包子が美味しそうな湯気をたてていたり、
熱々の麺やワンタンを食べさせているんで、おもわず立ち止まって1食頂いたりする
のがとても良い思い出になる。
昔、西安に行ったときは城外の老街で朝早くから洋条(ヨウティアオ=揚げパン)を
揚げてる店があって、サイコロみたいなちいさなやつを油の中に入れるとあんなに
膨らむんかと感心して見ながら、熱々の豆乳と一緒に食うとそれは美味かったのを
思い出す。
そういう店がないというだけでここの老街はほんまもんではないなとがっかりしてしまう。

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ありがとうございました。