陸遊の悲恋、沈園/紹興

 今年行ったアジアの旅を時間を遡りつつ少しずつ振り返ってみよう。
*7月の旅、紹興、杭州の思い出から。

上海から、車で紹興市まで、約3時間。
市内の庭園、沈園へ。

陸遊に沈園という詩がある。

城上斜陽、画角哀し
沈園、復旧池台に非ず
傷心、橋下、春波緑なり
曾て是れ驚鴻の影を照し来る

夢は断たれ香は消えて四十年
沈園、柳老いて綿を吹かず
此の身は行く稽山の土とならんも
猶お遺蹤を弔いて一度泫然たり

愛しながらも故あって分かれてしまった唐エンという妻に、偶然にも、この沈園で再会したそうだ。それから唐エンの死後までも忘れる事なく、いくつもの詩に書き続けたそうだ。有名な二人の問答歌も石碑になっている。

蓮の花が心に残る。

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その後、古鎮、安昌へ、中国には好きな人が多いのか、古鎮が多く保存されている。私も日本、中国に限らず古鎮が好きなので、機会があれば行くようにしている。

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