山西省、平遥の老醋

先日、山西省の平遥古城の中で老醋を見つけて買って帰った話をした。
その前に、鎮江、楊州の旅でも老醋を買って帰った話をした。
鎮江の老醋は、日本に帰って早速開封して飲み始めた。
個人的には、豊穣な味だし香りも強いし体にもよさそうだし好いと思って
飲んでいたが、家族からは「臭いから近寄るな」と大顰蹙だった。
その老醋もとうとう飲んでしまったので、いよいよ平遥の老醋を開ける番が来た。
鎮江のは、そのまま飲む事を想定して、味も香りも強くしているようだが、
平遥のは、料理に入れる、つけて食べるという醋本来の用途で作ってあるようで、
味は深いのは試飲した時からそう思っていたが、それほど強い味ではなく、
香りも控えめだ。それで、前ほどは家族の顰蹙を買わずに飲み始めている。
それにしても、上海を間近に控えた鎮江だったり、北京のすぐそばの山西省
だったりと巨大な消費地があるから醋作りも盛んになるのか、それとも季候や
原料がたまたま好いものがあるのかわからないけど、両方から良いものを
手に入れる事ができたのは幸いだった。

酒もそうだけど、醸造してできたものを甕で寝かしておいて、
量って売るというのは買う身にも良さげに思えるものだ。
こういう文化を残して欲しいし、日本でも復活させて欲しいものだ。

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毎週金曜は酒や茶に関する話です。今回は老醋に関する話になったけれど、
まあいいか。