中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−11、やっぱり八大山人ってええなあ。

開館時間が来たから記念館の中に入ろう。

八大山人記念館

「八大山人記念館」は「青雲譜道観」とも呼ばれているらしい、道観というのは
仏教というよりは道教のお寺の事を指すと思う。してみると八大山人が道士として
暮らした処ということになるんやろか? しかし、彼は仏門に入ってお坊さんになった
という話は聞いたことがあるけど道士になったって聞いた事がない。
何がどうなんてんとかようわからん。

八大山人記念館

そんなことはどうでもええから中にはいる。
入り口にまず、有名な自画像がある。

八大山人記念館

もちろん複製だ。それでもこれ一発で、八大山人の世界に入っていける。
ではゆっくり拝見しよう。
八大山人の解説がデカデカと掲示されてるけどさっぱりわからん。

八大山人記念館

絵は複製ばっかり、

ここは八大山人のばっかりではなくて他の人のも多い。

というか他の人の絵の方が多い。

関係者の絵も集めたという感じだ。

八大山人記念館

それはええとして、本物はどこだ?
奥の方の別館にあった。こっから先は撮影禁止、映像はお届けできない。
しかし、素晴らしい作品ばっかりだ。どれをみても新しい感動がある。
写真をお届けできないのはとても残念だ。
この人の真髄は小品に有りって思ってたけどそれは大きな間違いであった。
大作には大作のとほうもない魅力がある。
大胆不敵な構図とダイナミックな筆使い、それでいてきちんと基本を押さえている。
すばらしい。
本物展示の部屋は何時間居ても退屈しないくらいだ。
めくるめくような時間が過ぎていく。来てよかったなあって思う。
実は、この部屋は本物ばっかりではない。著名な美術館、博物館が所蔵の作品も網羅して
見られるようにレプリカを置いているのだ。しかし、レプリカといえども侮るなかれだ。
レプリカがよく出来ているからなのか、作品がすごいからなのか、レプリカを見ていても
感動は衰えない。いや、本物をみてないんでわからん。本物をみたら震えるかもしれん。
それやったら本物を見に行かんとあかんではないか。
一番感動したレプリカは「河上花図巻」と言うやつだ。10mを超える長大な巻物で
蓮の花の咲く池塘の風景を墨1色で繊細にかつダイナミックに描いたものだ。
こういうやつは画集やなんかで切り刻んだやつを見てもさっぱり感動できへんもんだ。

八大山人記念館

どうやら本物は天津博物館にあるらしい。
所蔵品ではあるけど常設展示はしてないらしい。
こうなったら、展示状況を調べて是非とも見に行かんとあかんと思う。
わしも何か描いてみたくなった。恥ずかしながら。

お遊びですわ。
小品は写真でみても様になる。

でも、本物には敵わない。

中国の画集は値段が安い。

中国で本を買うととても安い。印刷コストが安いのか? 材料費が安いのかわからんけど
とにかく安い。感覚的には日本の数分の一といえるものもある。特に写真や図版を多用した
ものはお得感が強い。まあ、文字だけのやつは見てもさっぱりわからんから買うても意味ない
んやけどね。それで、水墨画関係の画集なんかは中国に行ったときに重いけど無理をして
買って帰ることにしてる。今回は、もちろん八大山人の画集。A4サイズくらいの大きさで
厚さ2cmくらい、2冊本で、セール中、100元弱やから1700円くらい。信じられへん値段だ。
少々嵩張っても重くても頑張って持って帰る価値はある。

八大山人記念館。

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ありがとうございました。