中国を旅行していると、頻繁に銅像を見かける。
いろんな観光地に行くと、その地の古の名士であったり、
その史跡にまつわる高名な人の碑があるというのはよくある話だ。
それも、風景に自然に溶け込んでいたらいいのだが、むしろ
造り物の風景を盛りたてるためにあったりするものも多くて
時には堪忍してくれといいたくなるが、そういうところでも必ず
沢山の人が記念写真を撮っている。
街に行けば、今度は何かの記念と言うよりは芸術を目指したものが
多いようだ。「電話をかけている人」や「太極拳をしている人」、
「コーラを飲んでいる人」などそれなりに興味深いし、時とともに風景に
とけこんでいるようであるのが面白い。
先日、本を読んでいたら、御堂筋にも彫刻ギャラリーがあると書いてあった。
淀屋橋から長堀橋にかけて道の両側に彫刻が陳列されているようなのだ。
それも、著名な人の作品だという。
「ほう、それは知らなかったなあ」
と調べてみると29体もあるのだ。道の両側だから往復しないといけない。
そろそろ心地よい秋風もたちはじめたので、散歩してみることにした。
なるほど、なるほど、いっぱいあるではないか。
どうして普段気付かないのだろう。
目立たない小ぶりのものが多いし、「これだ」と飾り立てているわけではない。
時間とともに風景が像を取り込んでしまったかのようだ。
「やっぱり我らが大阪、センスがあってええやん」とうれしくなった。
これからはこのあたり注意して歩くようにしよう。
それにしても、3つ程は見つける事が出来なかった。
移設中のもあるようだが、気がつかなかったのもあるのかな?
注意して見たつもりだけど。