熊野古道、小辺路歩き、リベンジ編−02、薄峠を通って大滝集落へ。

歩いてるうちに歩くことに馴染んでくる。緩ーい登りは大好きだ。緩ーい下りも大好きだ。
歳をとると何事も緩ーい方が体に優しい。

道は既に熊野古道。このあたりはろくろ坂と言うんやろか、高野七口って言うて、
昔から高野山に登る方法として7つの道があったと言うその1つなのだそうだ。
わしが住む九度山からもその1つ、町石道というのがある。とても人気の道で、わしが
毎日ウォーキングしてるとこのルートから高野山に登っていく人に必ず出会う。
登山者もいれば、西国巡礼、四国巡礼の納め参りに訪れる人も多いらしく、巡礼姿の
人も沢山いる。ときにはランニング・スタイルで小走りで登っていく人たちも
いてるんで見ただけで驚いてしまう。
他には黒河道というのを下ったことがある。これも20km近いロングルートでえらい
急な下りが多くて、その上に弁当を忘れて腹が減ってヘロヘロで降りた記憶がある。
7つやから他にもいろいろあるんやけど全部制覇なんて気持ちはなくてたまたま機会が
あったら行ってみようくらいの気持ちである。
こんな山道はキョロキョロしながら歩くのが楽しい。

思いがけない綺麗な花が咲いてたり、果物がなってたりする。

気分が良いうちに薄峠に着いた。

ここ迄で約1時間。まあまあかな?
ここからは下り始める。
熊野古道では道中で道端に居てはる石仏、野仏を見るのも楽しみの1つだ。

色んな姿かたちをしてはる。素朴で美しい。
道は段々急になっていく。
どんどん下る。下りは楽やから、そんなことはない。段々疲れてきた。
急やからしんどい。
そのうち川が見えた。小屋も見える。集落というよりは畑仕事の物置小屋の
ような収穫物の一時置き場みたいなとこに見える。

急坂を下るうちにちょっと右足指に違和感がでてきた。第4指と言うのか、
薬指と言うんかの指先が痛い。それもだんだんと痛さが増していく。マメが
出来たという感じでもない。ようわからんけどギリギリと痛い。まだまだ
先は長いのにこれからどうなんのやろ? なんとか折合をつけて我慢しながら
歩こう、まだ10時だ。先が長い。
と、ここから急な登り、喘ぎながら登る。足も痛い。段々熱を持ってきた。
20分ほど喘ぎながら登ったら家が見えてきた。これが本日のコースの唯一の
集落、大滝集落やと思う。

ここで休憩して足の具合を見よう。立派な休憩所もあるやんか。

とても綺麗なトイレもある。勝手にあるんやなくてこの家の人がいつも綺麗に
してくれているのだ。近くまで行ったらこの家の方が居てどうぞ使って下さいねって
笑ってくれた。ウォシュレットというのも嬉しい限りだ。
それにしてもこういうところで暮らすのは大変やと思う。
では、足の具合を見てみよう。一見どこも悪くない。マメも出来てない。
けどマメができる前の腫れが始まってるかも知れん。テープを用意してるんで
ギュッと巻き付けてみよう。
靴から足をだしたら今までの痛みは嘘みたいになる。
大丈夫かどうかは分からんけどしばらくこれで行ってみよう。
ここからまた登りが続く。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。