熊野古道、小辺路歩き、リベンジ編−01、高野山から。

丁度去年の今頃、熊野古道小辺路に友人達の3人で挑戦した。高野山からスタートして
大股ー伯母子岳ー三浦口ー三浦峠ー伯母子岳ー十津川温泉ー果無峠ー本宮大社のコースを
3泊4日で山歩きするというやつだ。残念ながらこの時は友人の体調不良もあり2日目の
三浦口まで来たところで全員リタイアしてバスで家まで戻るという結果になってしまったんで
諦めきれずに密かにリベンジを狙っていたのだ。
しかも、この時は体調不良の友人を後の2人が遅れるがままに放置して先に降りてきて
しまって、民宿のお母さんに、「あんたら何で友達を置いてきたんや?」、「何か
あったらどうするつもりや?」、「8時までに帰らへんかったら消防団に連絡するで」
等々、散々怒られたお詫びもせんとあかん。
てなことで夏も近づいた今、そろそろ行こうかと心が決まった次第だ。
コースとスケジュールは去年のままでええから楽なものだ。後は日を決めるだけ、
去年は夏一番とも言える猛暑の時期やったんで1週間ほど早めて日を決定、宿の予約も
去年通りの民宿がとれた。
今回は2名だ。
後は体調を整えてさあ行こうと思ってたら、何と何年、何十年に一度という程の
猛暑が丁度この時期にやってきてしまった。えらいこっちゃ。けどまあ去年も
暑かったし、なんとかなるやろと軽く考えて出発したけど、結果的にはそんな
甘いもんやなくて散々苦労した。
それはまた後ほど。
出発は、わしの家がある九度山から。
7時4分の高野山行きの電車に乗る。
この時間に高野山に行く人は多くない。仕事か? 用事か? 学校か? そんな
感じの人達が少々、観光客はわしらだけ。
極楽橋でケーブルカーに乗り換える。

ケーブルを降りて外にでるとバスが待っている。

電車とバスは時間がセットになっていてとても便利。けど料金はセットやないんで
別にお金を払う必要がある。高野山はフランス人にとても人気があるらしいのが
バスの中の案内放送が日本語とフランス語という異色の組み合わせであることから
もよくわかる。
で、千手院橋という観光の一番メインの場所で降りる。

バス停の横にあるトイレで用をすませ、大体午前8時出発。バスの進行方向に
むかって少し行くと金剛三昧院に行く道があるんでそこを右に曲がる。

金剛三昧院の門の前を右に曲がると熊野古道、小辺路の旅がはじまるのだ。

最初はお寺の町の延長の雰囲気をのこした風景の中を歩いていくけど、
段々と山道になって行く。
少し登って大滝口というところだ。

昔はこの先に女人堂へ行く分かれ道があったそうだ。
高野山は昔は女人禁制の山やったらしいけど、いつか知らずにそんなもんは無うなって
今は必要がない。未だに女人禁制に拘るなんてどんなんやろ?
高野山なんかバチが当たるどころかその聖域感はビクともしてへん。
感が方次第なんとちゃうやろか?
今はそんなんどうでもええ。先を急ごう。やっぱり来てよかった。
熊野古道歩きはとても気持ちが良い。時々見える山々が良い眺めだ。

それにしてもいきなり登ったり下ったり、息は苦しい。そんなん山に来たんやから
当たり前やけどこの時間でもうすでに暑い。これからどうなることやら。

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ありがとうございました。