さて、行先はどこかと言うと、どうも洞窟らしい。
バラバラになってたわしらの仲間の舟も集まってきた。
集まるのが目的ではないけど小さな場所やから自然とひっついて来るのだ。
中は狭いんで順番に入っていく。
だんだんと天井が低くなって薄暗くなっていく。
「〇〇の洞窟」というほどではないけどそれなりに神秘的やし、綺麗に見える。
水が美しいし、自然が美しいから当然のことではある。
自然はどこまでも静寂やから時々櫂を漕ぐ音がポチャリとする他は何の音もない。
わしらも自然と無口になる。
もしこれがやかましい性格のお客やったり、姦しいお国柄のお客やったりしたら
こんなとこでもワーワー喋ってはるんやろか?
この洞窟は突き抜けられへんから行けるとこまで行ったら元に戻る。
それから同じコースをゆっくり船着き場まで戻るのだ。
同じコースやから同じ景色ではあるけど、今まで背中で見てた方角が今度は目線の
先になる。
そうなると随分風景が違って見えるから又新たな興が湧く。
ここはやっぱり自然が美しい。
このヴァンロン自然保護区はその名の通り、沢山の動植物が保護対象になってるらしい。
数百もの種類の植物、数十もの種類の動物が保護されているという。
この保護区内には畑や集落もあって、人の暮らしは保護されてるかどうかはわからんけど
観光と共生の暮らしなんやと思う。
てなことで、珍しい動植物も沢山あって、そういうのを船頭さんは一々教えてくれようと
してたみたいだ。まったく残念なことだ。
後でわかったんやけど、この地域にはVoocというとても希少なオナガザルが居るらしい。
真っ白なパンツを履いてくらしてるらしい。
腰のあたりの毛が白いってことなんやろけど?
そんなん見てみたかったなあ。
そういやおばちゃんがサル、サルって言うてたような?
そんなはずないか? 知らんかったら探しもせえへん。 残念。
舟旅が終わる頃はおばちゃんもさすがにキツそうだ。ゆっくりのようでも力が要る。
ここは夕陽を見てみたいなあって思いつつ丘に上る。
車に乗ったら、まっすぐハノイに向かって北上する。
帰りはとても早い。と言うても実際はやっぱり3時間かかってる。疲れてぐっすり寝てたんで
時間が経つのが早かっただけだ。
ハノイに着いたらちょうどええ具合に晩飯時だ。
夕方の雑踏のなかを旧市街、ホアンキエム湖の北側にある。レストランに向かう。
「DUONG’S RESTAURANT」という店だ。有名なシェフがやってるみたい。
楽しみだ。
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ありがとうございました。