ホーチミン、ハノイ、サパの旅-27 ハノイ、夜明のフォー

「やあ、久しぶりですね」来る時一緒だったフランス人夫婦が今度は隣の部屋だ。私は一番端、
今回も2階のベッドだ。そうなると又、トイレに行くのに動き出すまで待っておかないとけない。
「ニーハオ」乗務員から声をかけられた。とうとう中国人に見えたのか?
「ニーハオ」と答えたら納得して行ってしまった。

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「どちらからですか?」、「オーストリアからだよ」、「オーストラリアちゃいますよね」
『オ・ー・ス・ト・リ・ア』ちょっと気い悪したんかなあ。
挽回しようとウイスキーとグラスを出して、「一杯やりませんか?」と声をかける。
「薬飲んでるからやめとくわ」如何にも飲みそうな顔と体やったけど、断られた。
「酒は寝るのにいいね」と言いながら彼は2階に上ってくる。上で寝る方が落ち着くのかな?
「ちゃっちゃと飲んでちゃっちゃと寝てしまおう」、、、、「?????・・」
寝られない。何故か寝着けないのだ。寝られないまま、ベッドで羊を数えている間に5時に
なってしまった。「あと30分か?」でも列車はもう止まっている。
オーストリアの人達は不思議そうな顔で私を見ながら出て行った。「トイレかな?」
窓の外で人が動いているのがちらっと見えた。なんかおかしい。「もう着いたんか?」
30分も早く着いたのだ。あわてて荷物をまとめて外に出る。こんな時に限って忘れ物をする
から気をつけないといけない。「あせるなあせるな」と言い聞かせながらハノイA駅の駅舎を
探す。と思ったら眼の前だった。
ピックアップは駅舎のロッテリアの前だ。A駅は前にも見るだけだが来た事があるのでその分
気分的に楽だ。しかし、来てない。まあ、約束はA駅、5:30やからそれまで来ないんやろ。
大きな駅前で迎えが来ないとちょっと寂しい、ちょっと不安だ。
駅前もどんどん人がいなくなっていく。まだ真っ暗だ。
「どこへ行くんや?」、「タクシー?」、、、盛んに声をかけてくるが、寂しそうに首を横に
振ってると、そのうち誰もこちらにはこなくなった。

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5:20やっと迎えが来た。
事前に頼んでおいた、フォー屋に向かう。
「朝5時から食べられるとこでどっかええとこないですか?」と旅行社の担当の人に問い合わせたら
教えてくれたのだ。まだ暗い街の中をぐるぐるっと走り、旧市街の外れの一角に着いた。
なるほど、そこだけぼーっと薄暗い光が漏れている。店内にはまだ客はいない。
「わしも食べていくわ」運転手も降りて来る。この店、入り口からして伝統の味わいを漂わせていて
小口の大鍋の前にどんと腰に手をあてて立ったおばさんの姿をみてるだけでうまそうだ。
「何にする?」選択の余地はない。牛肉スープのフォーが一種類だけなのだ。これが絶妙に旨いのだ。
スープが特に美味い。濃すぎず、薄すぎず、しつこくない。野菜もネギと何か葉っぱがたっぷり
入っていてこれがまたいい。ライムをたっぷり絞って、唐辛子を入れて、フーフーズーズーズルズル
と食べると朝の冷え切った空気が一気に暖かくなる。
何十年もこの味一筋に守ってきた老舗の店なのだそうだ。
今の時点でベトナムで食べたフォーで一番おいしいかもしれない。
旅行会社の担当の人に感謝だ。
一杯 30000ドン=約150円

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店名 「Pho (Tai Lan-) Thin」
ジャンル フォー専門店
住所 13 LO DUC Q. HONG KIEM HANOI(旧市街外れ、ホアン・キエム湖近く)
電話 不明
営業時間 5:00~終わり不明
定休日 無しと思う?
メニュー 無し
言語 ベトナム語

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