では、これから青岩古鎮を見学するんやけど、終わったらすぐに空港に向かわんと
あかんので余裕たっぷりというわけにはいかないし、雨もザーザーと降ってるんで
効率よく行動せんとあかん。地図をみるとこの古鎮はざっくり奥まで一本道だ。
平坦ではなくて細かい上り下りは多そうやけど石畳やから歩き難くはなさそうだ。
ここでは雰囲気的に見るというよりはお土産なんかを買って楽しむような場所の
ような気もする。
と言うことは行きしは、見物しながら何かええもんないか物色もしながら歩いて
行って、帰りに値段交渉しながら買ったらええということだ。
ならば、ここの名産、あるいは特産品って何やろって思いながら歩く。目に付くのは
木をつかった何かだ。ということは木が名産? 或いは木工が盛ん? 箸がやたらと
多いなあ。20本、30本、あるいは50本、100本束にして売っている。
しかも安い。10本160円とかそれくらいだ。思わず買ってしまった。しかし、中国の
箸は先が太いんで少々使いにくいんが難点だ。
家具やさんみたいなのもあることはある。
木工名産地やったらまどの飾り彫刻みたいなんを売ってるとこが多いし、中国の人も
そういうのが好きみたいなんやけどここはそれは無いみたい。
木工細工も大物はなくてちっちゃな動物や人の顔みたいなのを彫ったもんが多いみたい。
手の中に握り込んでしまえるくらいの小さなやつで、4面に笑う坊さんの顔を彫ったやつ
とか、面白げな獅子頭みたいなんを彫ったやつとかを歩きながら買ってみた。
家に帰っても「なかなかおもろいやんか」文鎮代わりにはできへんけど絵を描く時
紙の上に転がしといたらええ感じになるやんかとか自画自賛してたら、あるとき友人が
あの時買うたやつ練り物やったでと教えてくれた。ぎくっ、わしも同じ店で買うた。
家で調べてみたらやっぱりわしのも練り物やった。木彫と思ったんが大きな間違い
やった。確かに店には木彫とは書いてなかったし、口でも木彫とは言わへんかった
というかわしらが聞かへんかったというだけの事かもしれん。
油断大敵なのだ。
竹簡、木簡みたいに細長い板に詩文を彫り込んだのを売ってる店も多い。
何を彫ってるかと言うとどこでも人気のある諸葛孔明の、「前出師表」、「後出師表」
なんかが多いみたい。「山海経」なんかもあったような?
漢字を彫って、墨を入れたり、金粉を入れたりして豪華感を出していて買う気はしい
へんけどそれなりに高い。しかもお店のおっちゃんはえらい勿体ぶってる。
友人が1枚だけ売ってくれって頼んだらにべもなく断られた。
竹簡、木簡って今となっては飾りとしての意味しかない。本の代わりにはならんし、
書の扁額の代わりにもならん。よう考えたらえらく中途半端だ。しゃれっ気をだして
ばら売りしてもええんちゃうの?って思うけどそうはいかんらしい。
横道も気になるけど、行きだしたらきりないし、でも目星をつけておいて後で行こう。
おや、教会がある。
中国にある教会ってとても不思議だ。仏教は道教と融合してしまったんか何となく
わけわかるようなわからんような、へんなとこで折れ合いがついてるようで、
元々の仏教的な静謐さが薄くなってしまってるんとちゃうやろか?
ならば教会ってどうなんやろ?
大都市では時々教会を見るし、それなりの信徒もいてはるんやろと思うけど、
こういう地方都市ではどんな歴史があるのか?
あんまり興味はないけど不思議ではある。
世界のどんな僻地でも乗り込んでいったイエズス会の闘士たちの名残なんやろか?
そんなんやったら面白い。
雨は止みそうに無い、というかますます激しくなってきた。
でも中国人の観光客の人達はへこたれる様子も無くがんがん歩き回ってはる。
わしらも頑張らなくては。
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ありがとうございました。