中国、湖南省、貴州省、少数民族の旅-29、西江千戸苗塞、さらにブラブラ。

なるほどモデルさんを頼むなんて考えもせんかったけど、プロの画家はそう言うことを
意識してはるんやと感心した。とても良い経験だった。予想してなかっただけに
緊張も一入でそれも面白かった。でもやっぱりわしは、ポーズをとってもらった
姿より、通りすがりの街角や村の畑ですれちがう普通の暮らしをスケッチしたい
と思うのだ。なかなか良いチャンスに恵まれることはないし、偶々そんなシーンが
あっても立ち止まってスケッチを始めるのは恥ずかしかったり、時間がなかったり
ちらっと写真をとってしっかり目に焼き付けとくという事の方が多い。

今時、写真もモロに撮るのは憚られる感じやし、難儀なもんだ。
それはともかくすっかり堪能して表にでると、餅つきをやってる。村のあちこちで
やってたやつだ。眺めたり写真をとったりしたあと立ち去ろうとしたら、引き止め
られてまあ食っていけという。わかわからんままに、全員、搗き立ての餅を分けて
いただく。

もちもちだ。やわらかい。日本の餅と全く一緒、搗き立てはとても美味しい。
これはお金を払って搗いてもらうと言うのが普通らしい。わしらは好意で搗いて
くれたんかなって感謝してたんやけど、後で聞いたら宿のお客がお金を払って搗いてもらった
んやけど余ったんでわしらにも分けてくれたという事情みたい。まあ、ようわからんけど、
どっちでもいい。お金を払ってわざわざ搗いてもらう気はしいへんけど。
では村の中を散策しよう。山のこっち側は殆ど観光客がいてへん。その分、日常生活が
見られるチャンスが多くあるはずだ。

確かに居てはるけど忙しそう。

邪魔せんようにそっとすれ違う。

もう少し回り込んでみよう。ええ感じの住宅がある。

ホンマは古くないんやろけど古びた瓦屋根が面白い。そこそこ大きな家が固まって
山肌にへばり付いてる。どの家も民家というよりは旅館か民宿とちゃうやろか?
そんな気がする。
それより面白いのは下の道のとこで土木作業をやってる女性3人だ。日本では
土木作業を女性だけでやってるのはみたことない。土木会社とかの組織でやってる
というよりは村から分担で出て来た女性たちが石やら泥やらをこねて道の整備を
やってるだけかもしれん。
あっち行ったり、こっち行ったり、喋ってばっかり、あんまり体、動かしてへん。
適当にやってる感がとてもいい。
ゆっくり見ようと近づいていったら嫌な顔をされた。
へんな爺さんがカメラ持って寄ってきたらとても胡散臭い。それはようわかる。

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ありがとうございました。