熊野古道、小辺路の旅04ー野迫川村の朝。

さて、熊野古道第一夜だ。早く寝よう。疲れてたら寝つきが悪い。それにエアコンが
ないやんか。えらいもんで、さすが熊野古道の宿、夜はエアコンが要らんみたいだ。
合宿中の若者たちも行儀が良い、夜遅くまで騒ぐことはなかった、夜はどんどん
静かになっていく。虫の声が聞こえるくらいだ。
突然雨が降って来た。恐れていたことがやったきたのか?
えらい雨音だ。明日はどうなる? 雨の中を歩くっていややなあ。特に山道は
ぬかるんだら大変。滑って歩かれへん。寝てる部屋の窓の外は裏山だ。そこに
ゴウゴウと雨が落ちてくる。えらいこっちゃなあ。明日の朝までにやんで欲しいなあ。
うじうじ思ってるうちに寝てしまった。
朝も虫の声がやかましい。もしかしたら雨が止んでるんではなかろうか?
よかった。いけそうだ。
では朝ごはんをいただこう。

朝ごはんもなかなか豪華ではないか。とても美味しい。となりではフランス人も
朝ごはんを食っている。お箸の使い方がとても上手だ。どれも残さず綺麗に食べて
はる。それではペットボトルにお茶を詰めてもらって、予約しておいたお弁当も
もらって出発しよう。
民宿の方に登山口まで送っていただく。
なるほどここが大股のバス停か。

本当はここまで歩いてから、公衆電話で民宿に電話して迎えに来て貰わんとあかん
かったのだ。ネットをみてると先人がそういう段取りを書いてくれてはる。
山の中は携帯電話が繋がらへんから公衆電話が必須とある。なるほど。おやっ?
公衆電話が撤去されてるやんか。そういえば昨日、携帯で電話したら繋がった。
事情はどんどん変わっていく。今や山の中でも有線電話より携帯電話が優先に
なりつつある。

雨はしばらく降りそうに無い、ラッキーだ。では、出発しよう。今日は伯母子岳の
山頂経由になる。今回で一番きつい登りになりそうなんで気合をいれていかんとあかん。

おやまあ、いきなり急な登りだ。延々と登りが続く。つらいなあ。休み休みちびちび
登る。友人の一人が遅れ始めた。ちょっと調子が悪いんかな? よくあることだ。
元々体力抜群の人やから軽く考えてた。
今回は3人で歩いてるけど、多分、一番体力的に劣るのはわしやと思う。そやから4日間
もつかどうか心配やったのだ。普段から十分鍛えてる人でも時には不調な場合もあるんや
なあとまだまだ軽い気持ちだ。
いろいろ思わぬことが起きていくのはこれから後のはなし。とにかく休みながら
ゆっくり行こう。
萱小屋跡にでた。

小屋跡って言うても十分使えそうやし、薪もあるし、使ってるんとちゃうやろか?
まだまだ急坂が続く。
時々ゆるい道になるととても嬉しい。

薄霧がただよう山道の景色も気持ちが良い。

延々と登ってやっと桧峠までついた。

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ありがとうございました。