江蘇省食の旅-28、上海でいつもの四川料理

列車をおりて地下鉄に乗り換えて、それも降りて道路に出て見たら、雨が降っていた。
夕立ちだ。一旦は傘を出して歩いたが、歩いているうちに止んでしまった。
予想より大幅に早く着いてしまったので、予定していなかった用もすますことができた。
晩飯の時間もやってきた。
といっても殆ど腹は減っていない。
「老師の真似をして果物ですませたいなあ」と思うが、ちょっと義理があって、飯を
食わないといけない。
「何食べよかな?」とは迷わない。
今まで、味はいいが、比較的攻撃力の少ないものばかり食ってきた。
上海最後の夜は、「攻撃的なものを食うぞ」
と言ってもネタは少ない。事情があって選択肢も少ない。
「仕方ない、いつもの黒三娘に行こう」
「やっぱり、これがええわ」
とうがらしに水没した、水煮魚だ。
ひりひり、びりびりと旨い。

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いつもの辣子鶏、軟骨付きの小さな鶏がぴりぴり、ひりひりと旨い。

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だんだん味が落ちてきた感があるが、麻婆豆腐もねっとりと辛い。
これもええもんや。

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辣子鶏に似てるが、こっちは蛙だ。
今まで、何度か蛙は食べた事があって、あまり旨いという記憶ななかったが、
これは意外と旨い。柔らかいけど、弾力がある肉だ。

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「ついでにお茶の瓶、写さして」
「この銅の茶瓶、ええ形してる。欲しいなあ」

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後は野菜を一皿、全部ついばむ程度だ。
攻撃力はあったけど、腹いっぱいはいかんともしがたい。

後はもうちょっとだけ用を済ませて、明日は上海とお別れだ。