鑑真和上も唐招提寺に住まれるのが一番幸せそうだとよくわかった。
ところで、「揚州八怪記念館に行きたいけど」というと、先発隊が、
「昨日行った」という。「えっ、ずっこいや」と言いかけたら、「先に行っといて、
よかったらもう一回行こうと思とったんや」という話。
「けど、全然なんもなかったで」
「そんなら行ってもしゃあないなあ」、揚州八怪記念館は絶対に行きたいと思って
いたところの一つだった。有る時期揚州に輩出した文人画人を八怪といって讃えたのだが、
そういう人達に画を実際に見るチャンスなのだ。しかし無いならしょうがない。
「そやから、揚州博物館に行こう」、「あそこなら八怪の作品があるかもしれん」と
老師も言う。
タクシーで行くが、市街地からけっこう離れている。
「一時間程後になるけど何やったら迎えにきましょうか?」ここはタクシーが捕まえれ難い
からと運転手が言ってくれる。
「ほな頼むわ」と中に入る。降りてから玄関までのわずかな距離でも汗びっしょりと思って
しまうほど暑いのに近代的なガラス張りの大きなビルは見てるだけでも汗がわく。
入場は無料だが、中は涼しい。
ひんやりした中に入ったのでトイレにでも行ってゆっくりしよう。
その間にも眼で揚州八怪の関連の展示を探す。館内地図には確かに八怪展示室がある。
「しめしめ」と思って行くが、ドアが閉じられている。
しようがない「とりあえず中を見ようや」と見学を始める。
画の関係では、扇面の展示があった。八怪と言われる人達も含めて、なかなか好い画も
沢山ある。これはこれでいい。
いいけど扇面だけでは、味気ない。大きいのがいいのだ。
後は、印刷関連の展示室が大きい。木版印刷の発祥の地でもあるのかもしれない。
それから、陶磁器の部屋。お宝はないことはないけど少ないなあ。
それから揚州の歴史を語る部屋の数々。
杜牧の二四橋を謳った詩の風景を模型にしたてたものや。
柳腰の楊州美人を飾る装飾品などがあって、楽しめた。
之を見て、「二四橋に行きたい」と思ったが、痩西湖の中だ。昨年行った時に見落として
いたのだ。というより落後者がでかけたので直前で撤退したのだった。
残念だったので画に描いておこう。
江蘇省食の旅-08、揚州博物館
- 2010年8月16日
- 浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
- 古鎮の旅
- 3人