高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-02、低酸素室トレーニング

行く場所とコースは決まったけど心配事がある。わしはどうやら高山病になりやすい
体質らしいのだ。その事に愕然と気がついたのは中国の峨嵋山に登った時だった。
友人たちの一緒に四川省の旅行に行ってる時だ。山頂目指してロープウエイに
乗ったまではよかったけど降りたとたんに気分が悪くなった。頭が痛いし、体が
思い。飯は食ったけどこんなに重くなるほど食ってない。おかしいなあってよう
考えたら高山病らしいと気がついた。標識をみたらここは3090メートルとある。
高山病になってもおかしくない。有名な峨嵋山の幽玄な景色を楽しむのもそこそこ
にフラフラしながら帰途についた。ロープウエイを降りたらなんともない。
又、別のある日、友人と雲南省の奥、チベットの近くまで行って、シャングリラ
と呼ばれる地域まで麗江からタクシーを雇って行ったことがある。
タクシーやから歩くことはないし全然意識してなかったけど途中に何度も大きな
峠を越えていくうちに3000メートルは軽く越えていたらしい。しかも着いたところは
4000メートルほどのとこやったらしい。タクシーに乗ってるあいだからどうも
頭が重かった。シャングリラについて原生林をめぐる公園遊歩道を歩いてたら
やっぱり頭が痛いし、呼吸がしんどい、フラフラするなんていう典型的な高山病
の症状だ。深呼吸しながらゆっくり歩いてたらなんとか治ってきたけど、高山病
になりやすい体質というのを実感した。
そんな経験がトラウマになっていて、高いとこに登るのはちと怖い。
しかし、行く事に決めた。
どうしよう。頑張ったら行ける? えらいことになったらどうしょう?
心は乱れる。
で、こんなんがあった。

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大阪の好日山荘っていう山道具屋さんで低酸素トレーニングなるものが体験できる
のだそうだ。つまり富士山頂とおんなじ酸素濃度の状況を作ってそこで簡単な
マシンを動かして体の反応を確かめることができるというわけなのだ。
なるほど、もしかしたらここに居るだけどばっちり高度順応できてしまうかも
しれんやないかと甘いことを考えて、とりあえず3日通ってみることにした。
最初に体内の酸素濃度を確かめる。98%くらい、まず普通だ。
低酸素室に入る。一気に80%前後に落ちる。
深呼吸すると少し戻る。息がかなりはあはあいう。
30分静かに待った後、マシンで軽く運動をする。その間65%から75%の間だ。
日によって体調が違う、3回ともちゃうし、だんだんよくなるとは限らへんみたいだ。
きついときはこんな感じというのはしっかりわかるけど、安心材料にはならへん
みたいだ。ここではしんどくなったら外に出たらしまいやけど本番では逃げるとこがない。
酸素を吸うしかないけどずっと吸ってるわけにもいかんやろ。何度も何度も通ったら
慣れるんかもしれんけど3回くらいやったら、こんなもんかの確認くらい。
役に立ったかどうかはわからへん。こういうのがしっかり役に立つ人もいてるんやと思う。
相性が悪かったかな?
かえって不安を引きずったかもしれん。
それでも行かんとしょうがない。
頑張ろう。
実は他にもまだ心配がある。それは腰痛だ。ギックリ腰まではいってないけど、
慢性的な腰痛があるんで、エベレスト街道を歩いてるときギクッとなったらどうしょうと
心配だ。しかしまあ心配しだしたらきりがない。まあなんとかなるやろ。

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ありがとうございました。