怪しい骨董工房があった。
さてホテルで一幅してから天山茶城を探訪に行った。前に別の茶城には行った事があるが
ここは初めてだ。
茶城というだけに茶屋さんばかりだ。ところが今回は茶屋さんには用がないのだ。
茶缶を探しに来た。
日本にはブリキの茶缶で特別優れたものがあって、それはそれで買ったりして、中々
いいのだが、なんといっても値段が高い。すごいのはよくわかるがあまり高いと沢山は
買えない。しかし、茶はいくらでもたまってくるから、缶は沢山必要なのだ。
悩んでいる場合ではない。安いのを買うしかないのだ。それならやはり中国だろうと今回は
茶缶を探しているわけだ。
しかし、茶屋ばかりで缶屋は殆どない。訪ね訪ねてやっと見つけた。
錫の茶缶だ。
「これはええやんか」
少々思いが錫ならいい。よかったよかった。で、この缶の話は又、別途しよう。
これだけだと折角来たのに勿体ない。それでついでにこの城を探訪しよう。
上に行くと、画廊や骨董屋さんが沢山ある。
「こういう雰囲気もええなあ」と思いつつぶらぶら歩いていた。なかなか広い。
それに薄暗い。暑いから少しでも涼しく感じようと薄暗くしてるのだろうか。
確かに暑いが、あまりエアコンが効いているとは思えない。
しかし、もともと骨董屋はどこも薄暗い。真贋を見分けにくくしてるのだろうか。
「しめしめ」という顔色を読まれにくいようにしてるのだろうか。
更に、暗い一室があった。
どうも細工物を作っているようだ。木工でも象嵌でも古物修理でも何でもやるようだ。
ありとあらゆる道具が揃ってもいるようだ。
中で一生懸命作っている。
「全部自分で作ったん?」ときくと、「そうだ」と言う。
たしかに、優れモノが置いてあるように思える。
とすると、こういうモノが骨董品として世に出て行くのだろうか。
ここで買ったら、新作骨董品を原価購入できるんだろうか?
江蘇省食の旅-02、上海の天山茶城探訪
- 2010年8月10日
- 上海, 浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
- 古鎮の旅
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