江蘇省食の旅-02、上海の天山茶城探訪

怪しい骨董工房があった。
さてホテルで一幅してから天山茶城を探訪に行った。前に別の茶城には行った事があるが
ここは初めてだ。
茶城というだけに茶屋さんばかりだ。ところが今回は茶屋さんには用がないのだ。
茶缶を探しに来た。
日本にはブリキの茶缶で特別優れたものがあって、それはそれで買ったりして、中々
いいのだが、なんといっても値段が高い。すごいのはよくわかるがあまり高いと沢山は
買えない。しかし、茶はいくらでもたまってくるから、缶は沢山必要なのだ。
悩んでいる場合ではない。安いのを買うしかないのだ。それならやはり中国だろうと今回は
茶缶を探しているわけだ。
しかし、茶屋ばかりで缶屋は殆どない。訪ね訪ねてやっと見つけた。
錫の茶缶だ。
「これはええやんか」
少々思いが錫ならいい。よかったよかった。で、この缶の話は又、別途しよう。
これだけだと折角来たのに勿体ない。それでついでにこの城を探訪しよう。
上に行くと、画廊や骨董屋さんが沢山ある。
「こういう雰囲気もええなあ」と思いつつぶらぶら歩いていた。なかなか広い。
それに薄暗い。暑いから少しでも涼しく感じようと薄暗くしてるのだろうか。
確かに暑いが、あまりエアコンが効いているとは思えない。
しかし、もともと骨董屋はどこも薄暗い。真贋を見分けにくくしてるのだろうか。
「しめしめ」という顔色を読まれにくいようにしてるのだろうか。
更に、暗い一室があった。
どうも細工物を作っているようだ。木工でも象嵌でも古物修理でも何でもやるようだ。
ありとあらゆる道具が揃ってもいるようだ。
中で一生懸命作っている。
「全部自分で作ったん?」ときくと、「そうだ」と言う。
たしかに、優れモノが置いてあるように思える。
とすると、こういうモノが骨董品として世に出て行くのだろうか。
ここで買ったら、新作骨董品を原価購入できるんだろうか?

kotto100810