さて、腹が一杯でうごきたくないけどそろそろ帰りのバスに乗らんとあかん。
ホテルに戻ってフロントに預けてあったスーツケースに買い物した品物をバサバサと
詰め込む。本やら何やら、重くて嵩張るもんばっかりだ。丁寧に詰め替えするのは
面倒なんで強引に押し込む。あとは日本に帰るだけだ。
外は雨が激しくなってきた。買い物のときにこんなんでなくてよかった。
今回の旅は、9年ほど前に行った湖南省の旅で、印象的だったとこにもう一度、
更に近くの貴州省まで足をのばして少数民族の生活に触れようという旅で、友人たちと
一緒にでかけたのであった。
しかし、前回の雲南省の旅でも感じてたんやけど中国の観光化のスピードが恐ろしく
早いし徹底してるようだ。少数民族の村であってもなかっても、古鎮、古村の形態や
建物は保存されていても、そこに暮らしていた人たちはほとんどはもうそこには
いないようだ。そして、その場所に新たなビジネスを求める人たちがやってきて
観光客相手のホテルだのレストランだの民芸品屋だのいろんなことを賑やかに大々的に
拡大していってるように見える。そやから観光客は、いかにもという珍しい風景や
暮らしをみながらも泊まったり食事をしたり買い物をしたりするのにとても便利に
なっている。一見、便利なことこのうえないようではあるが、なんともおもろないという
感情が先に立つ。
見て回っても驚きや感動以前に、もうええわという満腹感がでてきてしまう。
これはもうしばらく中国旅行は休憩やなあって思ってしまった次第だ。
確かに、観光化が進んだおかげで観光地はとても清潔になってきてるし、マナーも
よくなってるように思う。それがまた余計にありきたり感をさそうのかもしれん。
***ところがつい最近、浙江省の殆ど観光化されてない古村を巡る機会があって、
観光ビジネスの殆どない、ごく普通の暮らしのなかで中国の古い文化やもう日本では
みられなくなったような原風景や生活のあいまからみる奇観、奇景に出会うことが
できて、まだまだ中国もええやんと思うことがあったんで休憩はまだ早いかも知れん。***
そんなことを考えながら帰途につく。
雨の老上海の風景はなかなかええもんだ。
新旧入り混じってごちゃごちゃ感満載なのが、これぞ上海ということで、
そういうところがとても好きだ。
空港についてチェックインしたら、やっぱり出発遅れ、もうまたかと言う気も
しいへん。当たり前のように待っている。
帰りの便は日本食?
ちょっとだけ食って、帰ってから酒飲んで寝よう。
今回の旅のレポートはこれでおしまい。みなさんお疲れさんでした。
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ありがとうございました。