さて、どうにもあきらめきれない気持ちと、満たされない気分のままバスは山から
降りて行く。バスの窓から目を凝らして見てもこんな程度しか見えへん。
しばらく走ると村を通る。狭い道に路上駐車だらけだ。こんなんでようバスが
無事に通れるわって思ってたら、一応、観光地なんで路上駐車するひともその
へんは心得てギリギリの空間は残してるはずなのだそうだ。しかし、時には、
見切りが甘すぎて、工事中の砂やセメントを残しすぎたり、余計なものが残って
いたりして、ガイドさんや運転手さんがバスを降りてそれを除ける作業をする
こともあるのだそうだ。なんせ日の出バスは夜明け前に移動するので思わぬ事が
起こりやすい。こんかいはギリギリ通れた。
村はもう動き始めている。
こんな甕には美味しい酒が入ってるんやろなあ。ごくり。
こっちでは大きなポットにお湯をたっぷり入れてはる。
中国ではお湯がとても大事なのだ。皆さん、茶葉を入れたポットや魔法瓶を持ち
歩いていて、お湯が切れたら入れてもらう。そういうサービスはたとえ列車の
中でも空港の中でも飛行機の中でもどんなとこでもあって、お湯を無料でもらえる
のは当たり前になっているのだ。そういう日常を支えるためにこんな大きなポットが
必要なのだ。
そのうちホテルに着いた。
力なく中に入る。朝飯が待っている。
麺のようだ。
まず麺を持って、自分で湯がく、
湯がき終わったら具を好きな具を入れてスープをそそぐ。具はあとでもいい。
こんなんができる。とても美味しそうだ。
雲南独特の米の麺やけどとても美味しい。スープも具も、辛いのもおいしい。
おかずも少々ある。
やっぱり、中国にきたら麺を揚げパンという組み合わせが朝飯に合っている。
揚げパンというのは油条と書く、煮ても焼いても食えんやつという隠語もある
そうやけど、麺のスープと一緒に食うととても美味しいのだ。
さて、朝飯を食って元気がでたんで、望み薄いかもしれんけど、棚田を見に行こう。
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