まだ雨模様の建水を出発する。いよいよ元陽の棚田の村に行くのだ。しかし、この
雨が気になる。少々の雨なら霧がでてええ感じになるんやけど土砂降りの中で
全く見えへんという事態が恐ろしい。どっちにしても行ってみんとわからん。
バスは見てる間に郊外に出て行く。というより山が多い。山道を登ったり下ったり
してるうちに大きな交差点のところに出て、停まった。
「果物を買いましょう」と言うことだ。
交通の要所を巧みに利用して長さ数十メートルほどの果物屋台がここに集中している。
遠目にも美味しそう。
ここはベトナムやタイとの国境に近い、南国の果物がいっぱいありそうだ。
まず真っ先にマンゴスチンを探す。
わしはあれが一番好きだ。透明なつぶつぶのプチュっとしてニュルッとして、
さっぱりしながらも甘さたっぷり、とても美味しい。しかし、一生懸命目で探す
けどあれへん。
果物は沢山あるけど、少々季節外れかもしれん、わしがうまいと思うやつは殆ど
なかったようだ。
でも、気前よくじゃんじゃん試食さしてくれる。
バスの中で皆で食うためにバナナやらミカンやらを買っておこう。
もしかしたらと思うドリアンもなかった。あれはあったらあったでやっかいな
匂いのもんなんやけど話のタネには面白い。
山椒や唐辛子の瓶詰めも売っている。この辺のもんやったら新鮮で美味しいかも
しれん、一つ買って帰ろう。
左に行ったら河口と言ってベトナムとの国境に向かう。多分ここからは数時間
以内でいけると思う。今回も行って見たかったけど、元陽棚田がメインなんで
そっちに時間をとりたかったために諦めた。
でも実際はわしは行ったことがあるのだ。このコースからではなくて、ベトナム
のハノイからサパというところに行く途中で河口に行ったのだ。
ただ国境が見れるというだけやけどそれはそれなりに妙に嬉しい。
国境というのは唯の橋だった。橋を渡って川の向こうがあっちの国なのだ。
ちょっと紹介しよう。
地元の人はただ淡々と橋を渡るだけ、
簡単なものだ。
両国の仲がええかどうかようわからんけど、緊張感は殆どない。
ベトナムからでも河口の文字が見える。
あのまま左の道を通ったらここまで来てたということだ。
もちろん列車にも国境がある。
いつかはここを通って国際列車の旅をしよう。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。