ミンナントゥ村では、赤子が多い。そよそよと吹く風の中で静かに笑ってた。
わしらも見てるだけで癒やされる。
それにしても木の皮を編んで作った家ってすごく快適そうでええなあって思った
けど、これはここの風土の中でこそ快適なんであって他の国に持っていっても
どれほど期待できるかどうかはわからんけどもらえる知恵はあるのではないか
と思う。
なんだかんだで入り口まで戻ってきた。
約束通り、自転車を預けたお店でお茶をしよう。
涼しげで落ち着ける店だ。お約束通りにスーチーさんの写真が。
えらい若いなあ。神棚には仏様が祀られている。
寛いで待っている。でも、幾ら待っても注文を聞きにこない。メニューもない。
しばらく待ってるとお茶を淹れて持ってきてくれた。
冷たくておいしい。でも注文を聞くわけでは無い。
どうやら、ここは喫茶店ではないらしい。この店はお土産屋さんであって、奥の
方にある売り場で商品を見て買ってそれで疲れたらここで休憩したらお茶のサービス
があるというシステムのようなのだ。わしらのようにはなから座り込んでお茶
を飲むというのではないらしい。
では、わしらもお土産を見に行こう。
で、お茶はいくら?って聞きに行くと、やっぱりお金は要らないらしい。そう
なると買わねばならぬというプレッシャーがやってくるが、申し訳ないながら
買う物はなかった。ごめんなさいして帰途につく。
何故か、村には静謐、道路には賑わいがあるようだ。
舗装してるんやらそうでないやら定かでないような道を少女が頭にトウモロコシ
を載せて運んでいる。すらっとした体の線が印象的だ。
村の入り口の交差点では、おじさんが藁束を山のように振り分け荷物にして運
んでいて、犬と子供がそのそばで楽しそうだ。
もう少し進むと、羊の群れを見つけた。ただ群れているだけではなくて、雑木
林の木の葉を食っている。下生えではなくて高い枝の先にむかって、ぴょんぴょん
飛び跳ねながら若芽らしきところを先を争って食っているのだ。
なかなか面白い。じっと見てると羊飼いのばあさんがもっと近くで写真を撮れ
と手招きする。えらい親切やんかと近づいていくと、やっぱり金をくれという。
興醒めしたんであんまり撮らんと戻ってきた。
いずれにしてもこんな風景はしっかり記憶と写真に残しておいて、いつかわし
の絵のなかに、登場してもらうのだ。
妄想はさておき、帰りは来た時より楽だというのは自転車を漕いでても同じ事
が言える。距離と高低差は同じやから帰りも殆ど同じはずやけど、コースが分
かってるから運動量の調整ができるし、立ち止まって悩む時間もない。パゴダ
に寄り道する必要もないし気持ちも無い。その余力を駆って来るときに見た展望台
のような塔を見に行ったけど、値段が高い割には昨日高い塔のうえから見た風景
と変わりそうもないんで、真っ直ぐにニャウンウーの村を目指す。
そろそろ昼飯時やからどっかでランチを食おう。
やっぱり地元飯がええなと彼方此方探す。乗り物があるんでどこでもいける。
ガイドブックも見ながら路地の裏まで回ってみるけど良さそうな店に出会わない。
天気はええけど暑いんで喉が渇いてきた。
もう、なんでもええからこのへんでがまんしょう。
あるレストランの前でストップした。
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