ミャンマー紀行、祈りと優しさに出会う旅-39、たまにはお土産を買おう

ほんまにこんだけお寺があったら、全部見るとは限らへんし、ガイドさんのいる
ツアーやから適当に消化しやすいコースを作ってくれてるから心配はいらんの
やけどやっぱりどこ見ても同じやんかという気もしてくる。

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一つ見て出ても、外の景色がまた塔まみれやからそう思ってしまう。

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ちょっと気晴らしがしてみたい。
そういえば土産物を買ってないなと思う。どこへ行っても記念に土産物を買う
という習慣は無いんで、気にはしてないんやけど、たまにその土地独特の民芸品
みたいなのを見るとつい買ってしまう場合もある。
そういうものはその時見ても、後でみても、しょうもないもんであるのは間違い
無いんやけど、時々家の中でそいつを見かけたらその旅の事を思い出して、ふふって
思えることもある。
なかなかええもんだということに最近気がついた。
この遺跡の町、バガンの殆どどんなお寺に行ってもお土産屋さんがある。
一番多いのが砂絵屋さんだ。アーティストなのかもしれない。その場で描いて
見せてそれを売る人が多い。そばに家族がいて誇らしげに見ている。確かに上手
やなあって思う。けど買う気になるとこまでは行かない。
他は民芸品が多い。人形やら何やら。
布とかカバンとかもある。
そんな中でこんなやつが目についた。

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カヌーというか、昔のスタイルの舟で、漕ぎ手と舵取りと呪術師みたいなのが
乗ったやつだ。どこか面白い。
ぼろっちくて下手な細工やけどちょっと味があるではないか。
加工しやすくするためか味をつけるためか焼いた木を使ってるけど丁寧に後処理
してないからじじ汚く見える。夫々の人形のはめ込みもええかげんやから、ちゃんと
おさまらへんしすぐに外れそうになる。
でも、どっか気になった。
「いくら?」って聞くと、「25」という。
「高いやんか、10にしてんか」って言うと、おばはんは、「あほぬかせ」と
いう顔をしてそっぽを向いた。こういう時相手をしてはいかん。別の店を見る。
しばらくあっちこっち見てると店番が娘さんに変わった。
しめしめとも一回行く。
「いくら?」って知らんふりしてまた聞く。「25」って答える。
「高いなあ、10にしてよ」って言う。娘は「20では?」って言う。
こいつのここがええとか、細工が抜群やとか色々褒め始める。
「15では?」と言ってみる。むこうは20で譲らない。
「もうええわ」って帰りかけると、袖は引いて引き止める。
「いくらやったら買うの?」って聞いてくる。
「15」
「18では?」、
また、帰りかけると、「17にするから」とおいすがる。ここまできたらこっちの
勝ちだ。
「15やないと買わへん」と言い切って帰りかけると、「ええよ、15にする」と、
とうとう折れた。
支払う時、15000チャット払うと、「ドルと違うの?」と驚いている。
向こうは当然ドルのつもりだったらしい。「ドルなんか持ってへんで」とうそぶいて
つっぱねる。彼女は仕方なく受け取った。
新聞紙に包んでもらってありがとうって言って帰る。
その頃、おばちゃんが戻ってきて、娘はえらい怒られてた。
しかし、こんなことでしてやったと思ったらあかんのだ。向こうにはまだまだ
余裕があるはずだ。おばちゃんの怒りも形だけやったみたい。
向こうの方がいつもしたたかなのだ。
勉強、勉強。
しかし、気が紛れて楽しかった。

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ありがとうございました。