ミャンマー紀行、祈りと優しさに出会う旅-19、ドライバーの家に行った

さて、お腹がいっぱいになって丁度ええ時間にもなったんで、ついでにタンル
ウィン川の夕陽を見に行った。

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印象的な夕陽の光景だったけど、次の日もじっくり夕陽を見たんでまとめて後
で話をすることにする。
夕陽を見終わって帰る途中、ドライバーが、「私の家に寄って下さい、お茶で
も差し上げます」という。そんな誘いを受けたのは今迄旅行してきた中で始め
ての経験だ。厚かましいかなとも思ったけど、ミャンマーの人の生活を垣間見
るいいチャンスでもある。ありがたく訪問させていただくことにした。

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玄関を入ると広いリビングルームだ。風が吹き通ってとても涼しい。
突然の訪問にも平気な顔の優しい奥さんが迎えてくれた。豪華ではないけど、
とても居心地のよい、清潔な部屋だ。
若い頃の話もいろいろ聞かせて頂いた。

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お二人はヤンゴンではなかったと思うけど、どっかの都市(忘れた?)にある
大学の同級生だったそうだ。卒業写真も見せて頂いた。大学の帽子と卒業証書
を持ったよくあるやつだ。当然ながらお二人とも若くて希望に満ちた顔をされ
ている。
お子さんは男2人で、どちらもエンジニア、軍関係の会社で仕事をされている
そうだ。
通りすがりの他国者がどうこういうことは慎まないといけないけど、やはり、
今のミャンマーには高等教育を受けたとしてもそれに見合った職業が少ないの
かもしれない。あるいは、外国人相手の観光車のドライバーというのはある種
の特別な職業の一つなのかもしれない。自分の車を持っているというのもすご
いことかもしれん。因みに車は日本製なのだそうだ。やっぱり日本の中古車が
一番信頼されているし、その分値段も高いそうだ。そうではあっても、いろん
な話のはしばしからはそれほど恵まれたコースを歩んできたとは思いにくい印
象も受けた。今は子どもさんの将来を期待されているようだ。そしてやっぱり
彼らはアウン・サン・スー・チー氏の熱烈な支持者だ。彼女には実行力がある
と言い、彼女が政権を運営して世の中がよくなるということに熱い期待を語っ
てくれた。
スーチー人気はすごい。
話をしているうちにお茶を出してくれた。心が温まるお茶だ。お喋りも楽しい。
部屋の片隅に若者が現れた。静かに本を開いて勉強をしている。聞いてみれば
親戚の受験生を預かっているらしい。メッチャ真面目そうな学生さんだ。日本
にいるすれっからしどもとはえらいちがいだ。しょっちゅう携帯をピロピロい
じってたりしいへん。携帯なんか持ってはらへんのちゃうやろか。
けど、わしらとは今日が初対面、1日一緒に過ごしただけやのに家までよう呼ん
でくれたものだ。縁というのは不思議で楽しい。
居心地の良い部屋で何時までも話していたいけど、慣れない、下手な英語をあ
のてこの手でこねくりまわしてお喋りするのは結構疲れる。そろそろ失礼しよう。
ホテルまで送ってもらったら、もう日がとっぷり暮れて結構いい時間になって
いた。
ちょっとだけ、ホテルのレストランでビールを飲んでこの日の反省会だ。
それにしてもこのホテル、値段のわりには清潔やし、従業員の態度もとても良
いけど、WiFiが繋がり難い。繋がっても直ぐに切れる。文句を言いにいったら
秘密のアドレスを教えてくれた。こんなんでうまいこと行くはずないけどって
思ったらあんのじょう、一回だけうまく繋がったけど後は同じだ。再度文句を
言いに行ったら、それはもうこっちのせいではなくてWAN側の品質の問題と言い
始めた。
やんぬるかな!
諦めて寝よう。
夜中に列車の汽笛がボーって鳴った気がする。
寝よう。
よう寝たと思たらやかましくて目が覚めた。今日は学生の団体みたいなのが来
てる。こんな遅くまでぎゃあぎゃあと騒いでる。
堪忍してくれ。

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ありがとうございました。