愛媛、菊間、宇和島方面の旅-08、外泊、石垣の里へ

一夜明けて、今日は爽やかな1日が、と思いきや。天気予報は相変わらず雨模様。
わしらも昨晩の鯛酒飲みすぎで少々気持ちがよろしくない。しかし、大事な旅
の1日を無駄に過ごすわけにはいかない。と言うことで電車に乗って松山へ。
今日は松山でレンタカーを予約してある。それに乗って宇和島の少し先にある
外泊、石垣の里と遊子水荷浦の段畑あたりを目指してみようと思う。もし、時間
に余裕があれば佐田岬まで行けたいいなと思う。朝の菊間駅は結構賑やかだ。
電車に乗ったらなお賑やか、ほぼ満席、立ってる人もいてるくらいだ。平日や
から仕事に行く人、学校に行く人や買い物に出かける人、友達と会いに出かけ
る人たちが乗ってはるんやろか。大阪の通勤時間帯ほどではないけどかなりの
ものだ。松山駅に着いたら駅前にレンタカー屋さんがある。予約済みやから、
手続きは簡単。行き先をナビにセットしてすぐに出発。2時間もあれば着くや
ろと簡単に考えてたけど意外と遠い。外泊というのは、なんちゃら100選と
いう中によくでてくる全国区の歴史景観らしい。漁村の厳しい暮らしの知恵か
ら生まれた風景だ。

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ようやく着いた。海岸線に入ってからも長かった。もう12時を回っている。
こういう事ならもう少し早く出たらよかった。けど飲んだ次の日は辛いと分か
ってるからしょうがない。
なるほど石垣の村だ。

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目の前に港がある。
ほとんど人影がない。今は日本のどこにいってもこういう風景に出会う。残念
ながらそうなのだ。ええ味が残ってんのに、味わう人が住んでへん。という事
は空き家も多いんやろか。

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折角やから上に登ってみよう。

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石段に石垣がよく似合ってる。

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村の左右に縦に2本ほど山に向かった道があってその間に横々に走る路地が、
迷路と言うほどではないけど微妙な段差で連なっている。
それを上から見下ろすと眼下の瓦屋根越しに海が見えて、ええ感じだ。

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こんな感じで日がな家族が漁師の帰りを待ってたんやろか?

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瓦屋根の村を眼下に見下ろすのは面白い。昨年、秋に中国の林坑古村と言う所
に行った時と雰囲気が似ている。もちろん中国の場合は、何百年もそのままに
なっていた古鎮が保存されていたんでわびさびの度合いが相当違っていて、屋根
のうねり具合や家壁の歪み具合がとても侘び寂び感を見せていてとても趣深かった。
ここはまだかなり新しいけど、これから先、時間と潮風がええ塩梅をつけていく
と思うんで是非大事に保存して頂きたいと思う。

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こういう石段の石組みもかなりの技術がいるのではないだろうか?

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上からの眺めもええけど腹が減ったんで下に降りる。

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ちょうど漁に行くらしき船が出る所だ。

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今頃出るのは漁とは違うんかな?
どっちでもええけど腹が減った。
ちょうど目の前に休憩所がある。場所とトイレだけあって誰も居はらへん。
こんなとこまで過疎化している。
では、ここのベンチで昨日頂いた鯛めしを食おう。
とても美味しい。
がつがつ食ってしまった。
因みに昨晩、鯛づくしの料理を段取りしていただいた友人の叔父さんやけど、
漁船を持って居て若い頃は自分で漁場を探して漁をする、鯛漁の名人と言われ
ていた人らしい。鯛に対する愛着、思い入れが一入やなあって話していても感
じられたものだった。ご冥福をお祈りします。
ご馳走さんでした。

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ありがとうございました。