折角高いお金を払って、痛い腰をがまんしてトラックに揺られて長い時間かけ
て来たんやからもうちょっと山頂を楽しもう。
ドライバーさんも最初は下で待ってるはずで、それも含めてここに来るのには
難色を示してたんやけど、自分もついでに登って来れたんで結構ご機嫌だ。
いろいろ説明してくれるし、案内もしてくれる。
ノアラボ・パヤの奇岩は下から見た方がいいらしい。
では、テラスの向こう側に行ってみよう。
この像はなんやろ? 阿修羅みたいな戦士なんやろか?
あの奇岩を指さしてはる。
その下には何やら由緒ありげなパゴダがある。
あの奇岩も実際は3つの石から成り立ってるという。何も作為がないのが面白い。
微妙なバランスで立ってはるのだ。仏様の顔に見立ててるんやろけど愛嬌があ
っていいな。
観光客は良い撮影スポットを良く知っている。
わしはこういうショットが面白いと思う。
こんなのもいい。
山腹のあちこちに仏塔がある。
はるか下にも。
遠くの山はやっぱり感じがええ。
しかし、そろそろ飽きてきた。戻ろうかと思う。
あっちへ。
この鐘を撞くのは有料だそうだ。
何かええことあるかな?
ではそろそろトラックに乗ろう。チャーター車やから人数が揃うのを待つ必要
がない。待てよ。帰りは、助手席に乗せてもらおう。あのままやとぎっくり腰
になりそうだ。わしの腰は今微妙な状態なのだ。
で、帰りは楽々と降りる。
運転手はぶっ飛ばすんで怖いけど、その分早く着く。
時々止まって、歩いてる村人を乗せていく。おいおい、わしらのチャーター車
やぞって思うけど、まあそんなことはええのだ。
やっと麓についた。
勿論、これも日本車だ。
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ありがとうございました。