冬の青森、秋田、雪の文学、温泉めぐり-17、田沢湖ユースホステルに到着

わしらの乗ったバスは田沢湖駅を目指すが、わしらは途中で降りる。今晩停まる
ユースホステルがそこにあるからだ。来る時に確認してあったけど、えらい辺
鄙な場所だった。
バス停も雪の中に埋もれている。

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明日はここから、田沢湖一周の路線バス兼観光バスに乗る予定だ。田沢湖駅発
の時間は調べてあるんで大体はわかるけど、ここを通る時間を確認しておこう。
10時54分、これだ。えらい遅い。

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多分朝は暇で困るやろう。しかし、これより早い周遊バスは無いからしょうがない。
ではホテルに向かおう。

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このあたりは国道やから道路はきちんと除雪されてるけど、一歩中に入ると雪
がびっしり積もっている。
田沢湖ユースホステルは国民宿舎、田沢湖ロッジでもあるが、看板を頼りに、
それを探す。

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急に鶴の湯に行く事にしたんで、予め連絡してあった到着時間より大幅に早く
なってしまった。それでも快く対応していただいて無事部屋で寛ぐ事が出来た。
雪が森々と降っている。明日晴れたらいいのにと思う。

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ここは相当大きなロッジ風の木づくりの建物だ。食事までのあいだに時間があ
るんで、風呂に入った。まだ時間がある。廷内をうろついてみる。先客さん達
はどこかお祭りを見にでかけたらしくがらんとして談話室にも誰もいない。
ロビーとか通路とかには一杯絵が掛けられている。オーナーさんの趣味なんや
ろか? 油絵なども多いけど、水墨画も多い。それも明らかに中国で買ってき
たとわかる中国人作家の絵だ。現代の画家らしい。上手な絵やなあ、参考にな
るなあとと見入ってしまってるうちに晩飯の時間になった。

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ユースホステル料金ながら、量も多いし、味もとてもいい。おいしい。
丁寧に作ってはる。
寒いんで熱燗を飲もう。

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この辺の地酒、「秀よし」という銘柄らしい。
これはとてもおいしい。甘すぎず、辛すぎず、口当たりが爽やかだ。
いくらでも飲める。
とうとう飲み過ぎて、部屋に帰ったらバタンと寝てそれっきり。
気がついたら朝だった。
年寄りの朝は早い。

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今日も雪が降ってる。
外へ行ってもしょうが無い。散歩どころではない。
何もすることがない。
とりあえず朝飯を食う。

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朝飯もおいしい。
しかし、朝飯を食ったら何もすることがない。

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この猫より暇かもしれん。
談話室で本をよんだり、WiFiをつないでネットをみたり。
なんだかんだでやっと出発の時間がきた。
バスに乗って田沢湖一周にでかけよう。
このホステルはとても居心地のよい宿であった。
お世話になりました。

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ありがとうございました。