貴州の旅ー05

高速道路を興義へ向かう
PAで一幅していたら運転手が来て、「この花知ってるか?」と聞く。
「わからん」というと、
「三角梅だ」と言う。日本でいうブーゲンビリアだそうだ。
アモイの市花として有名だそうだが、前に行った時には気がつかなかった。
南方の植物だろうから雲南でも綺麗にさいていたのだろう。
木や花をしっかりみておく習慣をつけたいものだと思っている。

程なく料金所にさしかかった。勿論香港などのようにETCはないし、料金を払う方も受け取る
方も全くこせこせしていない。やっぱり大陸だ。だから時間が少々かかる。
それでちょっと横を向いて、ぎょっとした。
事故車を陳列してある。
「やっぱり事故が多いんやろなあ」
中国でも、ベトナムでもタイでもインドネシアでも、東南アジアの人は車に乗ったらスピードを
だす。市内でも高速道路でもおかまいなしだ。
それにきわどいタイミングで追い越して行く。「堪忍してくれ」と体をこわばらせてしまうほど
きわきわをすり抜けていくのだ。
多分彼らは信じられない程目がいいのだ。特に動体視力がいいに違いない。
だから髪の毛ほどの隙間をお互いにすり抜け合う事ができるのだ。
それにしても、ちょっとでも間がつまったらクラクションを鳴らして追い越そうとする。
確かに、それも無理がないと思うほど遅い車もいることはいる。荷物を積んだ大型トラック
は特別遅い。車が旧式だということもあるだろうし、もともとスピードを追求していないのだろう。
しかし、こんな様子では「絶対大きな事故がいっぱい起こるわ」と思っていたが、
やっぱり、こんな具合におどかさないと行けないレベルなんや。

貴州路は相変わらず長閑だ。田畑が延々と続いている。
しかし、どうも菜の花が怪しい。花が咲いているようではないのだ。
心配やなあ。

それにしても、こんな道端で玉蜀黍を焼いて売るのはいいが、買う人がいるんやねえ。