仁王門を過ぎると山寺に来たという感覚が一気にやってくる。そういう所だ。
登りはここで終わりではなくて本堂まではあと少しだ。
でも、見晴らしの良さそうな五大堂の方に先に登ろう。
ここから先は雪がびっしりついてるけど、凍ってはいない。サクサクと石段も
登りやすい。
それなりに急登ではあるけど大したことは無い。
じきに五大堂に着いた。
木造の堂内は木の床だ。当然アイゼンをつけたままであがるわけにはいかん。
入り口でアイゼンを外す。
中からの眺望はすばらしい。
麓の村が一望できる。
真下には駅が見える。
雪の尾根がええ感じだ。
堂の中に外国人の若者が居た。
「どっから来たん?」って下手な英語で聞くと。
「ドイツからです」って日本語で答えてくれた。うれしい。
秋田県の大学に留学してるらしい。えらい上手な日本語だ。
境内の上の方を見ると、まだお堂がある。
行けるもんならあそこまで行ってみよう。
雪の中を奥の院やら何やら本堂のありそうな中核部へ進んで行こう。
さすがに雪が深い。
何やら由緒ありげだ。最上一族の殿様の何やららしい。
この上が奥の院なのか。
扁額や看板の字がええですなあ。
ここから、さっき五大堂から対面に見えた山の上のお堂に行けそうやけど、通行
禁止の看板があった。
あそこには行かれへん。
前回はこの辺までは来れなかったけど、来てみればこんなところだったのだ。
ドイツ人の若者とは抜きつ抜かれつ前になったり後ろになったりだ。
そのうち奥の院の裏の方に入って行った。
進入禁止の看板は読めなかったんやろね。
でもじきに戻ってきた。
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