張継と言う人のあまりにも有名な「楓橋夜泊」と言う漢詩がある。
こんなやつだ。
月落ち烏啼いて霜天に滿つ、
江楓、漁火愁眠に對す。
姑蘇城外、寒山寺、
夜半の鐘聲客船に到る。
短いけどかっこいい。こんなかっこいい詩を読むと、一度は行って見たくなる。
そういう詩が浮かぶほどの風情ってどんなんやろって思うではないか。
それで、何度か来たことがあるんやけど簡単に言えば興ざめなとこなのだ。
それを象徴するかのように門前で何やらけったいな催しが。
これって、まさかセグウエイのぱくりちゃうやろなあ。
キャンペーン中らしい。詳しい説明を書いたちらしをくれたけどほかしてしま
った。
これがかの楓橋と言われた橋かな?所謂、「かえで橋」
なんてことはない普通の新しい橋だ。
寺そのものが何度も建て替えられてるんで、寺を開いたと言う「寒山十得」の
寒山の俤もなければ「楓橋夜泊」の霜の夜の風雅もない。
お金を払えば、鐘撞き堂に上って、ゴーンと一発鐘を打たせてもらえるのだそ
だ。これをやっておけば来年の招福間違いなしと言う事で、一行のどなたかが
試されたけれどはてどうなるやら。
お寺の中には、「楓橋夜泊」の石碑が沢山ある。本物があるんとは違て、書家
の人たちが石碑を作って奉納するのだそうだ。その拓本が沢山売られている。
そんな具合でここは早々に切り上げて、虎丘と言うところに回る。
庭園のあるあたりからかなり離れた蘇州の郊外にあるのだ。
車を降りて川を渡る。
さらっとこういう景色があるのが中国のええとこなんよね。
向こうの丘の上にある塔が観光ポイントなのだ。正式には雲岩寺と言うお寺な
のだそうだ。
丘の上の塔が斜塔になっていて、ピサの斜塔に対抗する傑物なのだそうだ。
ここが撮影ポイントなんかなあ。みんなカメラ向けてる。
わしも写真撮っとこう。
これも昔から有名な塔なんで、蘇州を描いた水墨画にはよく出てくる。
わしらの老師の課題にもよく出された。
これはこれだけのことなんで、丘の上から下を見てみる。
こんな感じがわしは好きなのだ。
と言うことで、本日の蘇州観光の一日は終わった。
結構長い一日であった。
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ありがとうございました。