さてこの日の目的は、文体市場というところに行って、水墨画の道具を少々買
いたいのだ。杭州の観光地南宋御街という通りを南に下ると恵民路に当たるん
でそこを東に曲がって河の側まで行くと文体市場というけったいなビルがある。
いつからそうなってるんかわからんけど、文化体育と言う意味か、そのビルの
2階では運道具と書画道具の店がびっしりと犇めき合っているんやけど、どっ
ちかというと書画道具の店が殆どだ。しかし、ちょうど2年前の頃、改装工事
があって、外装が少し綺麗になって1階におしゃれなブティックやレストラン
ができた。しかし2階はそのままだった。
看板にはデジタルなんちゃらって書いてたんで、いずれはデジタル機器も売ら
れることになるんやろか。何がどう変わっていくんかようわからん。
果たして今でも書画道具売り場は残っているのか?
心配やなあ。
南宋御街の通りって、昔、杭州は南宋という国の首都やったんで、それを彷彿
させるような雰囲気で街路作りをしているようなところだ。
当時の建物が残ってるわけではないけど、そんな気分で浮かれ歩いてみよう。
それで、とうとう文体市場までやってきた。
しめしめ大丈夫そうやんか。
2階に上がったら、殆ど元のままや。店も変わってなさそう。
まずは筆屋さんに向かう。美術学校の先生に教えてもらった店だ。細くて尖っ
た筆を買うのだ。
絵絹に細かい髭や髪の毛を描くためのやつだ。前に買って気に入ってるんやけ
ど、こういう筆は消耗品やった。暫くすると擦り切れてしまう。
おっちゃんがいてはった。1本十数元安いなあ。日本やったら十倍以上するや
ろ。この際やから15本ほど買っておこう。
次ぎは又筆屋さん。
こんどは、前よりちょっと太いやつ。これも細かい人物なんかを書くときに使
うやつだ。気に入って使ってたのにあっという間にちびてしもた。
これは20本買っとこう。
これも1本20元しない。
ついでに普通の山水描くやつも。
ここのおっちゃんは商売うまいから、値段交渉も時間かかる。
この後、絵絹も買って、絵皿も買って、いろいろ買った。
大きいサイズの紙も買おうかと思たけど、今日の雨の中を持って帰るんが大変
そうやったんで諦めた。
今まで気になってたもんが一気に買い物できたんで気持ちがええ。
でも、又、時間をかけて買いたいもんがある。
又来たらええやんか。
中国に来るための口実や原動力を大事にしとかなあかん。
さて、腹が減ってきた。
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ありがとうございました。