わしは元々風呂に入るんはあんまし好きやない。そやから風呂に入るんはえら
い早い。5分もかからへんくらいや。そやけど、折角天下の道後温泉に来たか
らには建物だけ見てもしゃあない。ほんまはそれでもええんやけど、風呂には
絶対入りたくないというわけでもないんで、入ってみようと思った。
まわりくどいなあ。
建物は古くからある立派なやつだ。なんかのアニメにでてくるようで、中へ入
ったら化けもんみたいな婆さんが番台に居てるかも知れん。
400円の入湯券を買って期待して入ったら、普通の場内整理のおばちゃんがいて
ただけやった。
画ではふざけるけど、決して表から裸で入って行くんやないんでご注意を。
中に入ると、古めかしいけど、ごく普通の風呂屋さんだ。
服を脱いでロッカーに入れて、鍵を閉めて、鍵を持って風呂に入る。
「坊ちゃん」みたいに、「泳ぐべからず」って書いてあるんやそうやけど、わ
からへんかった。広いのは広いけど泳ぐほどではない。
真ん中へんに大きな石がでんと据えられてて、この温泉の由来なんぞが彫り込
まれている。
折角やからゆっくり洗って、ゆっくり漬かってと頑張ってみたけど、15分もよ
うおらへんかったと思う。
「出て待ってるわ」と友人たちに言って先に上がった。
手ぬぐいが赤手拭いになってるわけでもなかった。しかし、なんちゅうても、
このお風呂をネタにあれだけの作品を書けるんやからすごいもんだ。
もうちょっとお金を払た人は上の階にもあがって温泉を更に楽しむようになっ
てる。ここでゆっくりして、更に上に行く人も多い。よっぽど風呂に入るんが
好きなんやろか。わしらはけちってここだけにした。
表に出たら、商店街でも散歩してみよう。
お土産屋さんが沢山ある。
○○タルトの店が多いようだ。
お団子屋さんは無いんかな。あったかもしれんけど気がつかんかった。
今からユースホステルに戻ってビール飲んで飯くうんやさかい、間食はやめと
こうと言う気分や。
道後温泉駅ってこんなんやったんか。
さて腹減って喉が渇いた。
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ありがとうございました。