大手まんぢゅうなるものを一度食ってみたいと思っていた。
なんでや? と言うと、わしの大好きな内田百閒先生の阿房列車に良く出てく
る。内田百閒の大好物なのだそうだ。
例えば、第二阿房列車の春光山陽特別阿房列車の中に、
・・・・
これから博多、八代へ行くところなのに、東京へ持って帰るお土産の大手饅頭
を、箱入りと竹の皮包みと、私が時時夢に見る程好きな事を知っているものだ
から、持ち重りがする位どっさり持って来てくれた。饅頭に押し潰されそうだ
が、大手饅頭なら潰されてもいい。
・・・・
というように書かれてて、その執着ぶりがよくわかる。
それで、今回岡山に行ったついでに、「大手饅頭伊部屋」というところに寄っ
てみた。昭和の香りが漂っていそうな本店ではなくて工場の方に行ってみた。
工場ではできたての熱々が食べられるのだそうだ。
しかし、到着してみると、「そんなんやってません」ってすげない返事やった。
しゃあない普通のやつを買っていこう。
少々小ぶりなんやね。もうちょっと大きいのを想像してた。
中はこんなの。
確かにちっちゃくて食べやすい。あんこもおいしい。
岡山では、お土産と言えば、「大手まんぢゅう」と言うくらい大人気なのだそ
うだ。店で買ってる間にも次々にお客さんが買いに来はる。
でもまあ、それほど美味なものとは思いにくい。素朴な味ではあるけど、特別
なものはないようだ。
でもまあ親しみやすいんやろねえ。
ごくごく普通なんが飽きないでええんかもしれん。
話は全く変わるんやけど、阿房列車に必ず登場するヒマラヤ山系と言う人はこ
ないだ読んだ読んだ本で、平山三郎って人やって分かったんやけど、何故そう
言うか書いてなかったし、考えてもなかった。
今回、阿房列車読みなおしててふと気がついた。ヒラヤマ→ヒマラヤって言う
しゃれなんやね。
まあ、どうでもええ話やけど。
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ありがとうございました。