京都、嵐山、落柿舎

京都には名所旧跡が多いけど、特に嵐山周辺には私の好きな場所が多い。
春には満開の桜が咲き乱れるし、秋には紅葉、冬は雪、夏は夏で緑濃い自然が
美しい。どんな季節でも風情のある風景があるのだ。
それで、外国から友人、知人が来たらそういうところに案内することが多かっ
た。そやけど、リタイアした後はあんまりそういう人も来いへんから、自然と
行く機会が少なくなっている。昔からの友人たちと年に1回くらい不定期に集
まる湯豆腐を食う会があるくらいだ。偶々最近その会があった。その会のメン
バーにおめでたい事があったんで大いに盛り上がったんやけど、その帰りに久
しぶりに嵐山界隈を散歩してみることにしたのだ。
嵐山の数ある観光スポットの中でも落柿舎が一番好きだ。
何故かと言うと、入場料が一番安い、というからではない。
やはり芭蕉の弟子、俳人、向井去来が住んだ家と言うことで、俳諧趣味が漂う
洒脱な風景があるからやと思う。

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与謝蕪村が島原の芸者に惚れこんで居続けの暮らしをしてたんとはえらい違い
や。こっちの方は身も心も高雅な人やったんやとようわかる。
しかし、あまり洒脱すぎて人気スポットにはならへんで、観光で嵐山に来ても
ここを訪れる人は少ないようだ。
人力車のお兄ちゃんも外から解説してたけど、中には入るよう薦めてへんかっ
たような。
何と言うても表が畑になってるのがいい。この畑とこの棲家は一体のもんにな
ってしまってるように思う。でも所有者はどうなってんやろか。いつか違う景
色になってしまう可能性もあるんやろか。

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中に入ると、蕪村の俳画。
いかにも旅の僧がちょっとよった感じ。

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座敷はお茶でも飲みながら一句いたそうという空気。

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あちこちに俳句があふれてた。

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わしは俳句なんか詠めへんけど、一句ひねれる人はええなあ。
パンフレットに子規の句。
柿畑に去来のあとや梅の花

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この風景を外国人に説明してわかってもらうのは非常に難しい。

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ありがとうございました。