嵐山では超有名な散歩道が竹林の小路だ。写真にも必ず出てくる。
ついでやからちょっと寄ってみよう。さすが、ここは分かりやすい景色やから
か圧倒的に観光客が多い。うじゃうじゃいてはる。
外国人が多い。最近はアジア系の人が多いから何故かうれしい。わしもアジア
によういくから親しみがあるのだ。その間を、人力車が駆け抜けていく。
なかなかかっこええやんか。日本で、1人で旅行してたらはずかしいんでよう
乗らへんけど、外国やったらたまに乗ることがある。
中国やったら老舎の「駱駝祥子」を思い出す。男一匹、車屋稼業で体を張って
必死に働いて、なんとかのし上がって自分の車が買えるとこまできた。その瞬
間、何と言う運命の悪戯、革命さわぎで車は駱駝に。
なんでやと嘆いてもどうしょうもない。あとは落ち目になるばかり。話も無茶
無茶おもろいけど、人力車で巡る老北京の胡同暮らしの描写がすばらしい。
それで、わしも北京に行った時、人力車に乗ってみた。胡同めぐりはとても面
白ろかったけど、目的の茶館まですぐやと思てたら予想以上に時間がかかって、
疎水は他を延々と走って結局真っ暗になってしまって超過料金をとられた。
蘇州では、車も通られへん小巷の間を人力車を見つけたおかげでなんとか目的
地に行くことができた。蘇州の街も昔から残る老街の中におもしろい建物や遺
跡があるんやけど、場合によっては歩いて行かへんとこもあるのだ。暑い中歩
かんですんだのでえらい助かった。
こんどはアジアの街角でも乗ってみよう。
それで渡月橋まできた。
益々の賑わいだ。人に当たらんと歩かれへんくらいや。
川沿いに歩くと、屋形船が。
優雅でええですなあ。
おっと、この小っちゃいんは何じゃろ?
これも屋形船? ラジコン船? おしゃれやなあ。
というような季節であった。
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