台湾、昔の日本の足跡にも出会う旅-21、花蓮の街から出発

さて、花蓮の駅についた。小雨が降っている。駅舎をでると観光客が(カモが?)
来たとばかりにタクシーの運転手たちがよってきて声をかけてくる。ここは
一旦振り切って駅前ロータリー右側にあるインフォメーションセンターまで行く。
バスで行くかタクシーで行くか悩ましいとこなんで一応相談してみようと思った
のだ。
中に入って太魯閣峡谷へ行きたいと言うとすぐに日本語の地図を呉れて、今から
のれるバスに印をしてくれた。えらい親切だ。

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しかし、事前にも調べていたし、この地図をみてもやっぱりって思たんやけど、
太魯閣峡谷の見所ってかなりあちこちに点在してる。バスで一番手前あるいは
一番奥まで行って最後まで歩きとおして又バスで帰ってくるというのは時間的
にも体力的にもきつすぎる。
それぞれをバスで繋いで行こうとするほどバスの便は頻繁にない。
事情がわかってれば、いくつかは歩いて、いくつかはバスで繋いでとうまいこと
順路を組めるんかもしれんけど、いきなりやと難しそうや。
後でわかったけどレンタサイクルの店が沢山ありそうなんでバスで行って、
自転車でまわるのが一番よい考えだった。
次、行くときはこの方法にしよう。
しかし、 この時点ではそこまで分からへんかったんでタクシーの値段を聞い
てみた。うまい具合にというか待ち受けてたタクシーの運転手がおって、2500NT
と言う。ちょっと悩ましいけど、雨も降ってるし、友人と二人やしまあええか
とお願いすることにした。
車に乗ると、日本語でばんばん喋ってくる。特に頼んだわけでもないんやけど
やっぱり台湾は日本語が出来る人が多いんやと納得。
それで太魯閣峡谷に行く前に、何か日本人の住居跡みたいなとこと清水断崖って
言うて海岸の景色のええとこへ行くけどええかと言う。わしらも太魯閣峡谷だ
けやったら早う終わりすぎになるんちゃうかと懸念してたんでちょうどええ。
「土産モン屋さんは行かんでええで」と釘をさしておいた。
花蓮は駅前をでるとすぐに長閑な南国の田舎町になっていく。

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暫く走って郊外の街角で止まった。
日本統治時代に役所があったあたりらしい。
今は警察署になっている?
「あの奥に鳥居があるでしょう」と言う。

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なるほど。
今はキリスト教会にしてしまったらしい。

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それでも鳥居を保存してくれているのは嬉しいではないか。
鳥居の奥にはマリア像があった。こういうごちゃごちゃなんも又おもしろい。
神社には楠と言うんで日本人が育てたんやろか。

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何となく懐かしい気持ちになる。

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ありがとうございました。