雲南省、元陽、建水の旅-19 田植えの風景
ハニ族民族村周辺は田植えの時期のようだ。
ここでもやはり村中で一斉にやるというよりは、お互いに助け合って、
夫々の田を順番に植えていくのだろう。
子供を連れて、家族総出でやっている。
こういう風景は昔は日本でもいくらでもあったけど。今は殆ど見られない。
そして、ここでは、お決まりのように大きな煙草のパイプを持った人がいる。
ベトナムでも見たことがあるが、どうも水ギセルの一種のようだ。
1メートルほどもの筒から煙を吸い込んでいるが、下から1/3ほどのところ
につけた小さな筒にパイプ煙草のような煙草の葉を詰めて火をつける。
吸っているとゴボゴボ音がするから太いパイプに水が入っているようだ。
田植えの合間の休憩の時に、おいしそうにゴボゴボやっているのだ。
鴨を飼っている田圃も時々見かける。
「合鴨農法」みたいなことをやっているのだろうか。
鴨を田圃で飼うと様々な利点があるそうだ。
鴨は田圃の雑草を食べてくれるので一番の重労働である草取りをしないでも
よくなるという。
そういえば、うちの田舎でも、祖父や祖母が「田の草とり」が大変とこぼしていた。
それに、水かきで田の水と土をかき混ぜるので、土に酸素を混ぜ込んで良いのだ
そうだ。
そういう事を自然に知っているのだろう。
大地の智恵は素晴らしいものだ。