雲南省、元陽、建水の旅-15 太陽出来!
刻々と変わる雲と霧と山の姿に時間の経つのを忘れていたが、
正面の茜色が一段と強くなってきた。
その茜が丸さを持ってきたなと思ううちに、
鋭く赤い小円となって雲の上にポンと躍り出た。
思わず息を呑む。感動の一瞬だ。
これが、ここの日の出なのだ。
墨を引いたような、雲の上に一気に茜色が広がって行く。
ちょうど折りよく霧も引いている。
棚田がだんだんと明瞭にわかるようになってきた。
ここの棚田は、観光と撮影の為に、年中水を張ったままに
してあるのだそうだ。田植えをして耕作することには使わない
のだそうだ。それだけ大事にしている資源なのだろう。
時間は6時半だ。
周りは急速に明るくなっていく。
運転手もガイドもしきりに、「あなた方は運がよい」と言う。
昨日の朝も、一昨日の朝も、このような日の出は見られなかったそうだ。
それに昨日綺麗に見えた、青口の棚田も今日通りすぎるときには
霧の中だった。雲南では、すぐに雲が湧いて霧がでるのだ。
二日酔いで辛かったが、早起きしてよかった。