大体本日の観光コースは終わったんかなって思てたらもう1箇所行くところが
あると言う。又あの泥濘の山道を上下左右にゆすられながらちびちび降りて、
そこから西に戻るのではなくて更に東に行くのだ。
森の奥に廃墟となってしまった遺跡があると言う。それがベンメリアだ。
結果的に言うと素晴らしいところだった。もしかしたら今回の旅行で一番やった
かもしれん。
車を降りると農道のような地道がずーとまっすぐ奥に伸びている。
遺跡があるとも思えんけど、周辺にはそれらしき石が転がっている。
牛もおるし、子供達もいる。
おやおや子供達がケンケンパーをやってる。
ええなあ。遺跡よりこっちの方がええやんか。
時間をかけてゆっくりあるいていくと実に楽しい。
そのうちに遺跡についたようだ。
と言うても瓦礫の山だ。
宮殿らしき建物の残骸もあるにはある。
あっ、子供達が秘密基地をつくって遊んでんのかなあ。こんなとこで秘密基地
なんか造れたら思いのままやろなあ。しかも世界遺産で。
贅沢なやつらや。
ここもだんだんと石より木が主役になりかわりつつある。
昔の事も夢の又夢。
廃墟を変に直さずにそのまま置いておく方針のようだ。そのために廃墟を巡る
見学通路が作られている。
多分もし補修して再建築したらアンコールワットより素晴らしいものになるん
かもしれん。クメールの遺跡おそるべしだ。お金がないせいかもしれんけど、
廃墟は廃墟のまま最低限の整備で後世に残すというのもいい選択なんやと思う。
さりげなく転がっている石くれに見事な彫刻が。
あれっ、これ乳海攪拌図やないかいな。
この素朴さ。すばらしい。
この宮殿、相当な規模やったんやろねえ。
きれいな王子様、王女様たちが住んではったんやろか。
ここにも。
ではさようなら。
何百年も前の華麗な宮殿がいつのまにかガジュマルの木に存在を侵食されしまって、
その後は子供達の遊び場になってしまってる。
それでええやんという気がしてならない。
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